ビジネスプランコンテスト
第4回実施スケジュール
第4回ビジネスプランコンテスト開催レポート
今回は、今までで一番出場者の多い10名がプレゼンテーションを行いました。会場となったのは、おなじみの大阪産業創造館4階イベントホール。各地で創業支援の機運が高まっているだけに、応募書類の事業プランの段階から、全体的によく作り上げている、という印象を受けました。そして、推薦してくれた支援機関の担当者も、前日まで、そして当日も一緒になって応援している姿がありました。
ビジネスプランコンテスト当日の午前中は、審査員は別室で書類審査を元に打合せ。出場者はリハーサルを行いました。また、今回は4名が女性ということもあり、開始前から展示コーナーのレイアウトの賑やかさなど、会場が盛り上がっていました。
スタートアッパーのビジネスプランコンテストの受賞メリットは、100万円の補助金が3年間と2年間の事業サポートですが、今回は6社よりサポーター賞をご提供頂きました。サポートオフィスの無料利用や資本政策策定支援など、立ち上げ期にあったらうれしいサポート内容となっていました。
また、各支援機関のチラシやパンフレットを取りそろえた「起業情報コーナー」も設置。受付では、歴代受賞者を掲示しました。
今回から、従来の『グローバル成長型』部門(今後の市場として「全国」又は「海外」をめざしているもの)に加え、『地域需要創出型』部門(今後の市場として「同一市町村」又は「同一都道府県」をめざしているもの)の2部門制を導入しました。第一部は、『地域需要創出型』部門からプレゼン審査がスタート。地域に根ざした事業とはいえ、発表したプランのほとんどが、仕組化すればどの地域でも活用できそうなビジネスモデルでもあり、事業の広がりに期待が持てました。
第2部は『グローバル成長型』部門の6名によるプレゼン審査を実施。ママさんを活用した事業から、IT、医療、インバウンドなど、それぞれの分野において挑戦するプランの発表となりました。なお、今回10名と発表数が増えたため、プレゼン時間も7分と今までよりも短めの設定となりましたが、皆さんちょうど7分でまとめ上げていました。
シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長兼CEO谷井氏に起業家審査員として参加していただきました。もちろん、この審査にあたっては、事前の応募書類からすべて目を通していますので、当日は経営視点ならではの質問やアドバイスがありました。他4名の審査員も、過去のビジネスプランコンテストから審査に携わって頂き、それぞれの専門分野からの評価を頂きました。
10者全てのプレゼンが終了すると、審査員は別室で審議。来場者は、出場者による展示コーナーにて直接商品やサービスの説明を聞いたり、交流を行い、それらの結果を踏まえて応援したい出場者2名に投票を行います。審査員と投票の結果がでるまでの時間、第1回目の受賞者である株式会社i-plugの中野氏と夢見る株式会社の重見氏にご登壇頂き、トークセッションを行いました。現在は、お二人とも事業が軌道に乗り、順調に拡大しているものの、立ち上げ時は、よくある起業時の困難のほとんどを経験したのでは?という状態でした。そんな中でこのビジネスプランコンテストに挑戦し受賞。この受賞が、資金的にも助けになり、何よりも立ち上げ時の協力メンバーにとって大きな自信となって頑張れたことを語って頂きました。
いよいよ結果発表。まずは来場者投票の結果から発表された後、審査員の合計点と合わせてた受賞者の発表となりました。今回は、地域需要創出型部門から1名、グローバル成長部門から4名が受賞となりました。また、サポーター賞については、受賞者だけではなく、出場者の中からも提供されました。
出場者の益々のご活躍を期待しています。皆様の応援も宜しくお願いします。
第4回ビジネスプランコンテストサポーター賞
第4回ビジネスプランコンテスト受賞者・出場者
全国1059の道の駅から地方創生、道の駅総合プラットフォーム『みちグル』
アスクル賞
柴田 敬介(しばた けいすけ)さん 株式会社XS 代表取締役
推薦機関:フューチャーベンチャーキャピタル 株式会社
全国1059ある道の駅では、2013年には年間5億人が来場し、前々年比2.3倍と注目度は急上昇中です。しかし、インターネット対応の遅れなどから、まだまだそのポテンシャルを十分に発揮出来ていないのが現状です。そこで、私たちは、道の駅のクチコミ情報サイト『みちグル』を立ち上げ、リアルな情報を発信するとともに、道の駅限定のインターネットショッピングモールの運営により、実際に道の駅の商品を召し上がっていただくことで、地方の良さをアピールするお手伝いをしています。
今後、道の駅を盛り上げていくことで、地方、日本の経済活性化に資する存在になっていきます。
採血なし毛細血管画像数値化システム“Capillary Analysis System(CAS)”の開発と販売
梅ヶ枝中央会計賞 サンブリッジグローバルベンチャーズ賞
武野 團(たけの だん)さん あっと株式会社 代表取締役
推薦機関:トーマツベンチャーサポート株式会社
①人の指先の毛細血管の事について分かっている事は多くなく、まずはこのシステムを医学系の大学や臨床研究機関を中心に研究用としてリリースし、生体機能の解明と科学の進歩に貢献します。
②研究会を立ち上げ、毛細血管画像の数値と他の医療データや疾病との関わりを議論する場を構築し、健康増進と医学の進歩に貢献する仕組みを運営します。
③誰もが簡単に指先一つで健康の状態をチェックできる世の中を創造します。
全く新しい通信プロトコル リップル通信を利用したLED制御システムの販売とレンタル事業
小森 義浩(こもり よしひろ)さん ジーワン株式会社 取締役会長
推薦機関:トーマツベンチャーサポート株式会社
リップル通信は人と人、人と物 物と物が直接繫がる通信です。この全く新たらしい通信プロトコルは、エンターテイメントはもとより、医療、生活の分野で大きく成長する可能性を秘めています。
我々は、ITを通じて人々の暮らしをより便利に、より安全に。こどもからお年寄りまで豊かに生活出来るIoTを構築致します。
育児をおしゃれにスマートに!ママ起業ママ雇用で世界に。
アスクル賞 梅ヶ枝中央会計賞
仙田 忍(せんだ しのぶ)さん 抱っこひも収納カバー専門店 ルカコ 代表
推薦機関:トーマツベンチャーサポート株式会社
『育児をおしゃれにスマートに!ママ起業ママ雇用で世界に。』
お小遣い5万円自宅からはじめた、抱っこひも収納カバー「ルカコ」事業。育児中の働きにくさを感じ、増える抱っこひも需要に育児をしながら、便利でおしゃれな今までなかったアイデア商品を企画製造し起業。日本製、100種類以上のこだわりの「ルカコ」でママが創る、ママの為の商品で、短時間労働、多人数雇用し、休みやすく働きやすい環境を生む(地域ママ雇用13人、妊婦や小さい子がいても働きやすい縫製委託スタッフ23人。)ママの力で世界のママの育児をおしゃれにスマートに!ママが幸せなら家族も幸せに!
健康経営実現支援クラウド『ウェルビネぷらす』
アスクル賞 梅ヶ枝中央会計賞
石見 一女(いわみ かずめ)さん 株式会社Be&Do 代表取締役
推薦機関:大阪信用金庫
労働人口が減少に伴い世界的な人材不足の時代。生産性向上で競争力を高め、社会的責任において従業員の健康寿命延伸に貢献する「健康経営」が 求められています。「健康を経営に」を掲げ起業した当社は先駆者として、健康経営実現支援クラウド「ウェルビネぷらす」を提供します。また 「IT×人のかかわり=イキイキ」を事業の核として、健康、学習領域から広げてまいります。
~赤ちゃんを待つ女性へ~妊娠力アップのために「自分でできる、体づくり・心づくり 」を助産師がサポートします!
林 祐子(はやし ゆうこ)さん こうのとり倶楽部 代表、助産師
推薦機関:大阪府商工会連合会
赤ちゃんを待つ女性(未妊期の女性)とその家族に、妊娠力を高めるために必要なこと(体と心の健康の保持増進、夫婦関係や家族関係の見直しなど)や、コミュニティづくりを目的とした講座を、助産師の経験を活かして提供します。
赤ちゃんを迎えるにあたっては、西洋医学に頼るだけでなく、セルフケアで行えることが多々あります。女性が家族のケアの担い手になり、家族全体の健康を目指すことや良好な関係性の築きから、家族力を向上させることを目指します。
“食の感動”をお届けするこだわり食材の販売
古庄 堅一(こしょう けんいち)さん 株式会社とまと家族 代表取締役
推薦機関:N総合会計
現在では、規格や価格優先になり、少し形が悪い、不揃いな昔ながらのおいしい野菜の需要が減ってしまっているという状態です。昔の八百屋では、野菜の食べ方、料理方法なども、店員が直接お客様に伝えていました。一方で、有機野菜、減農野菜等のこだわった野菜を生産している農家も数多くあるものの、大量生産できない、野菜の味は良いが形が整わない等という理由から販売先に困っているというのが現状です。
そこで、こだわり野菜、果物を農家から直接又は間接的に仕入れるしくみを作り、お客様に本当においしい野菜、体に良い野菜を食べて頂く事業を展開していきます。その事が農業の活性化に繋がり、野菜の食べ方、料理方法などをお客様に伝える「食育」も可能になります。
専門的な美容皮膚改善と習い事システムを融合したエステティック事業
長浜 章子(ながはま あきこ)さん CEサロン A-Rush 代表
推薦機関:豊中商工会議所
エステサロンで、リーズナブル且つクオリティの高いフェイシャルエステを通して、女性の悩む肌トラブルを、美容皮膚的根拠を持って改善へと導きます。また女性が自身では研究し習得し得ないお肌のお手入れ方法、メークの仕方などを「習い事システム」を通して伝え、女性が更に美しくなることを通し、活き活きと元気に輝けるよう、自発的に成長できるよう育むサロンとして日頃疲れきっている主婦層をターゲットに広げていきます。
インテリジェントカメラによる食品異物混入検査システムの開発・製造・販売事業
アスクル賞
堀 和人(ほり かずと)さん 堀技術研究所 代表
推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター
食品への異物混入は企業 イメージの低下と共に、売り上げにも大きく影響するため、深刻な問題になっています。問題解決のため食品の原料食材や製造工程中に混入する昆虫、毛髪等の非金属異物を検出するため、画像認識用のカメラにピクセルエンジンLSI基板を付加したインテリジェントカメラを使って、食品向けに、異物混入検査システムの試作品を開発中です。今後、製品化・本格導入に向けて試験・改良をし、皆様の食の安全に貢献していきます。
インバウンド(訪日外国人旅行者)に対するプロモーションプラットフォームの提供
アスクル賞、コモンルーム中津賞、阪急電鉄賞
横町 享之(よこまち たかゆき)さん quatre株式会社 代表取締役
推薦機関:株式会社サンブリッジグローバルベンチャーズ
弊社は、2020年には2,000万人になると予想されるインバウンド(訪日外国人旅行者)需要に対する日本最大のプラットフォームを構築し、リアルプロモーションと越境ECサイト「pukka.com」を提供いたします。
「化粧品メーカーの海外展開のキッカケを創出したい!」本事業にはその想いがあります。
起業家審査員
谷井 等(たにい ひとし)氏
シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長兼CEO
https://www.synergy-marketing.co.jp/
1997年、無料メーリングリストサービスを提供するDNSを設立。同社を楽天に売却後インデックスデジタルを設立し、Eメールマーケティングの リーディングカンパニーとしての地位を確立。
2005年、共同株式移転によりシナジーマーケティングを設立し、現在、クラウド型CRMシステ ムの提供で国内シェアNo.1を獲得。
2007年、ヘラクレス(現JASDAQ)に上場。2009年、関西IT活用企業百撰で優秀賞を受賞。2010年、米セールス フォースドットコムと業務・資本提携。2011年、香港ラディカシステムズと業務提携。2012年、米国セールスフォース・ドットコムと共同出資し株式会社ホットリンクと業務・資本提携。2013年、米国に子会社(SMIA Corporation)を設立。同年、先進的なマーケティング支援に特化した子会社(シナジーイノベーションズ株式会社)を設立。2014年、Yahoo! JAPANグループに参加。
審査員
大倉 清教(おおくら きよのり)氏
ケプラデザインスタジオ 代表取締役社長
金沢美術工芸大学卒業後、コクヨ㈱にて主にオフィスデザインの企画・開発をおこない、約2,000社あまりのプロジェクトに関与。2001年に独立、ケプラデザインスタジオを設立。多くの仲間と協業して、空間デザインとプロダクトデザイン、情報デザインをトータルに提供する仕事をしている。
専門領域としては、スペースプラニング&デザインおよび運用計画、家具、情報機器などのプロダクトデザインの他、企業において各種事業化企画およびブランディング構築支援も行っている。
- 「協業工房」Collaborative Work-Shop 代表
- 知的オフィス環境推進協議会 特別会員
- 独)中小企業基盤整備機構 地域活性化支援アドバイザー
- 滋賀県中小企業応援センター事業 専門家
- 奈良佐保短大 プロダクトデザイン非常勤講師
五島 洋(ごしま ひろし) 氏
飛翔法律事務所 弁護士
http://www.hisho-law.jp/index.html
1995年、同志社大学大学院在学中に司法試験に合格。2年間の司法修習を経て1998年に弁護士登録し、勤務弁護士を経由せず当初から共同代表者として飛翔法律事務所(現在の弁護士法人飛翔法律事務所)を経営、現在に至る。現在は、弁護士7名・事務職員6名の事務所。
専門分野は、企業法務が中心であり、特に多く取り扱っているのは、M&A・ベンチャー支援・人事労務・企業再生・債権管理及び債権回収・契約書のブラッシュアップ・IT法務・コンプライアンス・事業承継である。その他、相続・不動産法務・産官学連携等の分野も取り扱っている。
主な事務所内共著に「実践契約書チェックマニュアル」「ビジネス契約書式100例」「人事労務管理の108ポイント」「キャンパスハラスメント対策ハンドブック」(財団法人経済産業調査会)、「企業力UP優れたCSRの作り方」(日刊工業新聞社)がある。
橋本 豊嗣 (はしもと とよじ)氏
中小企業診断士 MBA
大阪府立大学大学院 経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了。
食品卸販売会社専務取締役歴任後、経営コンサルタントとして現在に至る。大手・中堅・中小企業の総合診断・調査・指導・研修など多数の実績があり、経営・マーケティング戦略構築、経営革新、創業・ベンチャー支援を専門とする。
- (一社) 大阪中小企業診断士会 副理事長
- 大阪府指定出資法人評価等審議会 委員
- (独) 中小企業基盤整備機構 近畿本部 チーフアドバイザー
- 大阪府立大学 非常勤講師
- 元大阪府中小企業支援センター PM
- 元大阪産業振興機構 理事
林 茂樹(はやし しげき)氏
大阪工業大学知的財産学部 学部長/教授 関西ベンチャー学会 会長
http://www.kansai-venture.org/
1978年一橋大学商学部卒業。同年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。
1992年ロンドン大学大学院政治経済学修士課程修了(ロンドンビジネススクールMSC)
2001年ハーバードビジネススクールAMP修了後、開銀と経団連、通産省で設立した政府系ベンチャーキャピタルである新規事業投資㈱(現DBJファンド)で取締役投資部長として、主にハイテクベンチャーの投資・育成業務に従事。
2005年大阪工業大学知的財産学部教授に就任。
2014年4月 知的財産学部長就任
専門分野はイノベーション&ベンチャーと経営戦略・知財戦略の研究および知的財産価値評価の研究。
- 一般社団法人知財経営ネットワーク代表理事