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お試し起業や小さく始める起業で、「やってみる」から始められる!場所や時間にとらわれない『ネット起業』

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「ネット起業」は、インターネットを利用してビジネスを始めることです。
ネットショップでの商品販売、クラウドソーシングを利用した仕事の受注(デザイン、動画などの成果物の作成)、ネットでのオンライン講座、音楽・文章・動画といったコンテンツの提供、オンラインサロン開設などさまざまな形態があります。
最大のメリットは、パソコンとインターネットがあれば場所や時間にとらわれることなくマイペースでできることです。

今回は、「ネット起業」(特にネットショップにおける商品販売以外の起業)をどのように進めていくか整理しました。

 

①自分の棚卸と強みの理解
自分スキルの棚卸と強みの理解は、通常の起業準備と違いはありません。
これまでの仕事の経験(仕事上の成功体験)や人脈、仕事以外で身についているスキルを洗い出して“強み”を探します。
ヒントとして以下のような取組方法があります。

・趣味や得意分野から考える
自分が過去熱中したこと、得意なこと、好きなことなどを整理します。
時間やお金をかけていることは、好き嫌いに関わらず書き出します。

・取得資格から考える
ネット起業するのに資格は必須ではありませんが、学生時代や仕事上で取得した資格があれば、民間資格、国家試験に関係なく書き出しておきます。

・時系列で整理する
過去の職務経験や体験を時系列で書き出します。時系列にするのは漏れなく書き出すためです。
「いつ」「何を」やっていたか、仕事のポジションだけでなく、得られた知識、人脈、評価されたことなど時系列で自分のスキルの棚卸をしていきます。
また、苦手を克服したことなども貴重な体験です。

自身の強みや棚卸については、人に聞いてもらう機会を設けると、自分では強みだと思っていなかったことが、起業では武器になることに気が付くなど、新たな発見もあります。
ぜひ、起業を考えたら、支援機関での相談窓口や創業塾などでアドバイスを受けることをお勧めします。

 

②ビジネスアイデア
画期的なアイデアがあるに越したことはないですが、ありふれた事業内容であっても起業はできます。
例えば、自分のスキルを活かして、人の役にたてることや他人が困っていることを代わりにやることなどは、一定のニーズがあります。
ネット起業に向いている事業として、ライターなどの文書作成、コンテンツ作成、ネットショップなどがあります。
プラットフォームで提供しているノウハウやサービスを参考に自分ができることを探してみるのも良いでしょう。
参考サイトの例)
ストアカ・・・https://www.street-academy.com/
スキルクラウド・・・https://www.skill-crowd.com/
クラウドワークス・・・https://crowdworks.jp/
ランサーズ・・・https://www.lancers.jp/
シュフティ・・・https://app.shufti.jp/

一方で、上記のプラットフォーム例を見ていただければわかりますが、「ネット起業」の場合、誰にでもできるスキルが多いので、同じような商品、スキルやサービスを提供する人も多くなります。
このように競合が多い状況では、事業コンセプトを明確にして、顧客に選んでもらわなくてはなりません。
事業コンセプトは「誰に」「何を」「どのように」といったものを整理するものです。
例えば、HP作成であっても、「飲食店向け」と「医療機関向け」では効果的なデザインや必要な機能も異なります。
また、単に「HP作成します」と謳うよりも、「飲食店向け 集客ができるHP作成します」とした方が、相手に選んでもらいやすくなるかと思います。
このように、自分の専門が活かせる対象顧客・提供内容等を明確にすることが大切です。
事業コンセプトを作るにあたっては、下記のような「ビジネスサマリーシート」を使うといいでしょう。
〇「ビジネスプランサマリー」テンプレート
https://www.sansokan.jp/akinai/odougu/1_bplan/summary.html

また、「ペルソナ設定」でもって顧客像をさらに具体的に絞り込んでいただくといいでしょう。「ペルソナ設定」については下記のリンクを参考にしてください。
〇「顧客像を明確にするためのペルソナ設定」テンプレート
https://www.sansokan.jp/akinai/reports/staff_blog/no352.html

 

③「ネット起業」の集客方法
クラウドサービスを利用して仕事を得るだけでも収入は得られますが、軽作業の請負だけにならないためにも、自分でしっかりと顧客獲得ができる方法を構築していきます。
顧客獲得の方法とは、SNSや無料のオンラインセミナーなどを使って徐々に認知度を上げ、フロントエンド商品・サービス(無料または得感のある商品)とバックエンド商品・サービス(買ってもらいたい商品)を組み合わせて、最終的な顧客化に導いていくための動線を作ります。
例えば、SNSを使って無料で交流ができる場を提供し認知度をあげ、詳細な情報をブログや動画などで情報を提供ししながら興味を持ってもらいます。
その後、フロントエンド商品を提供するオンラインセミナーを開催し見込み客を獲得し、バックエンド商品に導いていく、といった流れが考えられます。

こうしたお客様の動きは、カスタマージャーニーマップなどを使ってシミュレーションし把握するといいでしょう。
「カスタマージャーニーマップ」で検索して、自分の商品やサービスにあったテンプレートを見つけてみてください。

ここで大事なのは、知ってもらったお客様から実際に購入してもらうお客様になるまでには、かなりの数が減ることです。(マーケティングファネルといった図で示されます。)
その為、バックエンド商品の購入者数から逆算し、オンラインセミナーやブログの購読者、SNSのフォロワー数がどれぐらい必要か目標を定め活動します。

 

④「ネット起業」のメリットデメリット
<<メリット>>
・起業のコストが抑えられる
・自宅でも外でも仕事ができる
・自分の趣味等を生かした起業が可能
そのため、副業・兼業で小さく起業してみることで、起業予定の事業が世の中にニーズがあるかを試してみるのもいいかもしれません。

<<デメリット>>
・結果が出るまでに時間がかかる
・一人で行うことが多いので、モチベーションの維持が難しい
・副業や兼業でやっている場合、後回しになりがち
などが挙げられます。
モチベーション維持のためには、積極的な情報収集や起業仲間を見つけて交流することをお勧めします。
また、いつの段階でどれくらいの売り上げや顧客数を獲得するのか、といった事業計画を立てるとよいでしょう。

 

最後に
パソコンやITが苦手、セキュリティーなどが心配といった方もあると思いますが、「ネット起業」で成功した人はITが得意でない人や別の業界の人も多いです。
ITを勉強してから起業しようという方ももちろん結構ですが、まずは始めて学びながら育てていきましょう。
また、ネット起業は、いつから始めても、どこから始めても構いませんが、副業から始めるのであれば、SNSなどでニーズ調査や情報発信できる場に参加し、起業にあたっての人脈作りなどからはじめていくのが良いでしょう。

 

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公開日
2022年1月19日
執筆者

大西 森(おおにし しげる)氏

大阪産業創造館 経営相談室 スタッフコンサルタント
中小企業診断士