大阪の起業家
愛犬といつでも一緒に!『おでかけわんこ部』によるペットツーリズム事業の普及
株式会社tent tent 代表取締役社長
小西 恵子氏
近年ペットの家族化が進みコロナ禍で新規飼育頭数も増え、ペットとのおでかけ需要がさらに高まっています。
私は、愛犬とおでかけすることで引きこもりから人生が救われた経験があります。一方で、日本にはまだペット同伴OKの施設は少なく、施設側も「ペット同伴OKにしたいがどのようにすればいいか分からない」といった需要と供給のミスマッチが起こっています。
当社はWEBサイト・Instagram・地図アプリと国内最大級のユーザー数となる愛犬とのおでかけ情報メディア『おでかけわんこ部』を運営しています。このおでかけわんこ部のユーザーニーズを集約し、新しくペット受け入れを検討する施設に企画コンサルを実施することで、ペットと利用できる施設を増やしていきます。
飼い主に対しては、おでかけ情報やマナー・同伴ルールを正確に届けることで日本のペットツーリズム産業を持続可能な形で拡大し、多くの飼い主様と愛犬をHAPPYにしていきます!
- 起業家紹介
小西 恵子(こにし けいこ) 株式会社tent tent 代表取締役社長
・滋賀県出身 関西大学商学部卒業
・株式会社三井住友銀行 入行 個人向総合職として融資部門担当
・株式会社ドラプロ入社 楽天ショップなどの運営サポート業務担当
・個人事業主として独立/webバナー製作・ブログライター業
・おでかけわんこ部メディアを立ち上げる(2019年~)
・2020年7月 株式会社tent tent 設立
《受賞歴》
・ビジコンOSAKA 2022にて「Venture部門」受賞
《メディア掲載実績》
・毎日新聞、産経新聞、おはよう朝日です他
《保有資格》
・ホリスティックケア・カウンセラー(一般社団法人日本アニマルウェルネス協会認定)
- 起業のきっかけ
9年前、ショッキングなことが続き、心のバランスを崩し引きこもりになりました。そんな時に家族の勧めで迎え入れたのが今の愛犬 “きなこ(ポメラニアン)” です。私は愛犬とお散歩に出かけたり、ドッグカフェで飼い主さんと何気ない会話を楽しんだり、旅先で初めての景色や匂いを全力で楽しむ愛犬を見ているうちに、心がほぐれて元気になりました。私は愛犬とのおでかけでもう一度社会と繋がることができました。私にとって愛犬きなこは大切な娘のような存在です。
ただ困ったこともありました。愛犬と一緒に入れるカフェや宿泊施設は限られており、また情報を探すことも苦労しました。
そこで2019年、私を救ってくれた愛犬とのおでかけ情報を通して全国の飼い主さんにもワクワクを届けたいと思い、愛犬とのおでかけ情報を発信する『おでかけわんこ部』メディアを立ち上げたのが事業の始まりです。
- 起業までの道のり
2019年、『おでかけわんこ部』は私一人で始めました。愛犬とのおでかけ情報はとても需要が高く、立ち上げから半年でフォロワー数は1万人超になるなど、メディアとして成長していきました。ある新聞記事で『おでかけわんこ部』の活動をご紹介いただいた際、私の肩書きが「愛犬家」となっていました。この時、私は「起業しよう」と決意しました。
愛犬家であることに勿論間違いはありません。ただ、私が『おでかけわんこ部』を通してやりたい事や叶えたい未来は、愛犬家ではなく、事業として行うからこそ意味があると感じたからです。
そして2020年7月に株式会社tent tentを設立しました。今では『おでかけわんこ部』の想いに共感してくれたフォロワーさんや、愛犬とのお出かけが大好きな業務委託のスタッフに恵まれ、8名体制で運営しています。
- 今後の思い
「ペットは家族」という言葉はよく聞きますが、私はこれを単に耳障りの良い言葉ではなく、当たり前の感覚にしたいと思っています。『おでかけわんこ部』としてめざす未来のペット共生社会のイメージは “ペットと共にある、それが当たり前の社会に” です。
日本には、私と同じようにペットを家族として大切に日々を過ごされている方が多くいます。
「大切な家族だから一緒に旅行にもいく」
「大切なパートナーだから一緒に交通機関にも乗る」
この感覚をペットを飼っていない人にとっても違和感のないものにする事で、愛犬とのおでかけ先や暮らしの選択肢を増やしていきたいと思っています。
そのためには勿論、飼い主側のマナーやしつけのアップデートが必要です。『おでかけわんこ部』として、この社会実現のため、飼い主側には引き続き正確なおでかけ情報を発信しながら、メディアの域を超え、マナーやしつけイベントの開催を定期的に行っていきます。そして事業者側には、ペット同伴受け入れの企画コンサルやコンテンツ作成・PRでサポートを行います。
日本のペットツーリズム産業を持続可能な形で拡大していき、“ペットと共にある、それが当たり前の社会”を実現していきます!応援、よろしくお願いいたします。
- 支援機関名