大阪の起業家
不動産契約時の非効率を解消する!潜在宅建士のギグエコノミーサービス
株式会社SKILL SPARK 代表取締役CEO
茅原 郷毅氏
不動産業界は、ITによる業務DXが加速し始めていますが、私はすべての業務がITに置き換わって欲しくないと思っています。理由は、不動産は人生の拠点となり、生活を豊かにするものです。不動産は1つと同じものはありません。だからこそ、しっかり事前に確認することで、初めて住むイメージが湧き、ワクワクを感じる買い物になります。これを一緒に実現してくれるのが不動産屋さんだと思っています。しかし、紙による契約書類が多く、本当に「人」でしか対応できない業務に対し、余裕を持った接客活動ができていないのが現実です。
そこで、弊社では、顧客に寄り添ってくれる不動産会社が選ばれる世界を創るため、従業員の稼働面の課題にフォーカスした宅建士のギグエコノミーサービスを提供します。これにより、接客現場の改革に貢献していきます。
- 起業家紹介
茅原 郷毅(かやはら ごうき) 株式会社SKILL SPARK 代表取締役CEO
大阪府在住
NTT発のアントレプレナー。2007年に高校卒業後、合格した大学進学ではなく土木会社での勤務を選択。アナログな業界がITによって変革することの可能性を感じ、2012年に広島大学を卒業後、西日本電信電話株式会社へ入社。主にBtoB向けの事業創出を牽引し、4つのサービスローンチに携わる。自身の不動産購入をきっかけに不動産業界のアナログ面が引き起こす課題に直面し、自ら不動産業界へITコンサルタントとして参画し本事業アイデアを立案。
2022年9月 経済産業省主催「始動Next Innovator2022」に採択
2022年12月 大阪産業局主催「ミライノピッチ2022」OIH賞受賞
2023年4月 株式会社SKILL SPARK設立
2023年7月 JETRO主催「起業家育成支援シリコンバレープログラム」に採択
2023年7月 J-starX 1期に選出
- 起業のきっかけ
2017年に自宅を購入した時に感じた不動産会社のアナログ体質が引き起こす課題に直面し、「ITを活用して解決できないのか」と考えるようになりました。それをきっかけに、2018年からITコンサルタントとして数多くの不動産取引を見てきました。そこではアナログな手続き体制からくる稼働逼迫により、疲弊する従業員。そして、従業員の独立や退職により残った従業員や経営者が業務に追われている現状がありました。私は、業務改善が着手できていないこの「人材面の課題」に対し、「ITを使って解決できる」と感じ、事業を立ち上げることを決意。各方面と交渉を進めるなかで、パートナー企業からの連携依頼と法人格の必要性が重なったタイミングで、2023年4月に起業しました。
- 起業までの道のり
一人で事業アイデアの検討を進めるなか、NTT西日本グループで新規事業開発を共同検討していた現COOの横田が加わり、2022年3月に事業の本格検討を開始しました。2022年9月に経済産業省主催の「始動Next Innovator2022」に採択されたタイミングで現CTOの秋田と現CMOの平本も新たに加わり、MVPの開発含め事業の磨き上げを実施してきました。
2022年12月に大阪産業局主催の「ミライノピッチ2022」でOIH賞を受賞したことをきっかけに、複数の不動産会社との商談が加速。PMFに向けたユーザヒアリングを重ねながら、ビジネスモデル面とテック面での改善を繰り返しながら進んでおります。
- 今後の思い
不動産は、「人生の拠点」「人生を豊かに彩るもの」だと思っています。
日本の不動産業界でも、2022年5月の宅地建物取引業法の改正により、業務フローの一元的なIT化が解禁され、不動産会社も不動産契約に関わる全てのお客様がIT化による価値を享受できる世界に近づいていくと思います。
現在の、手数料半額や0円などで争うのではなく、「不動産契約に関わるお客様に寄り添う時間を創ろうとする不動産会社」が選ばれる世界を創造していきたいと思っています。
私たちのサービスを導入してもらうことで、不動産会社の「業務稼働の拡大」「本人認証」「契約説明内容のブラックボックス化」といった課題をITで解決し、人の「住む」を支える不動産業界が、よりお客様に寄り添える世界を実現していきます。
- 支援機関名