大阪の起業家
セキュリティと業務効率で企業のAI活用を支える!MCP接続管理クラウド『Tumiki』

株式会社RAYVEN 代表取締役
鈴山 佳宏 氏
放射線技師として患者の安全性確保と業務効率化の両立という課題に日々向き合う中で、「見えないリスクを可視化し、事前に制御する」ことの重要性を痛感しました。独立後は医療従事者向け学習プラットフォームの開発やDX化支援などを行い、デジタル化の課題も理解しました。そこで多くの企業がAI活用の課題があり、中でも製薬・金融業界においてはAIの予測困難な行動による機密情報漏洩リスクを懸念していることがわかりました。AIに現実世界の情報や業務アプリを安全かつ効率的につなぐには、専門的な実装とセキュリティ対策が必要です。そこで私たちは、AIエージェントと複数の外部ツールをつなぐ共通プロトコルMCP(Model Context Protocol)に着目し、MCPサーバーの導入・運用・セキュリティ管理を一元管理できるクラウドサービスを開発しました。特別な技術スキルがなくても、社内のAIエージェント利用環境をすぐに整備でき、セキュリティ管理も含めた一元運用が可能となります。「すべての業務を安全に・効率的にAIとつなぐ」ための基盤インフラを提供し、企業のAI利活用を次のステージへと押し上げていきます。
HP:https://www.tumiki.cloud/jp
- 起業家紹介
鈴山 佳宏(すずやま よしひろ) 株式会社RAYVEN 代表取締役
医療従事者としてキャリアをスタートし、関西医科大学附属病院で診療放射線技師として勤務。臨床現場で膨大なデータ処理と部門間連携の非効率を痛感し、勤務と並行して院内の業務効率化システムを開発。
また、外部の受託開発を開始。SaaS業務効率化システムの開発を行い、2024 年に法人化。
現在は『Tumiki MCP Manager』を核に、AI エージェント×業務 SaaS の安全統合プラットフォーム事業を推進。AI ガバナンス、内部統制、DevSecOps を専門とし、AI 駆動開発コミュニティ大阪支部の運営や大学講師として人材育成にも注力。
- 起業のきっかけ
医療現場で 繰り返される二重入力と部門間の情報断絶 を目の当たりにし、「この非効率を放置すれば患者にも組織にも損失しかない」と日々リスクと向き合ってきました。大学時代からコードを書き、システムで課題を解く面白さを知っていた私は、現場の“痛み”とテクノロジーの“可能性”のギャップを埋めることを決意。業務フローそのものを再設計するプラットフォームを提供すべく起業に踏み切りました。
- 起業までの道のり
2021年|問題意識の顕在化
放射線科で データ連携の非効率さや紙運用とデジタルの不便さを感じる。2021-2023|技術検証フェーズ
夜間・休日に PoC を自作。
Pythonでワークフローを自動化し、手作業を 40 %削減、処理時間を 1/2 に短縮(業務効率+150 %)。2024|法人化
株式会社 RAYVEN を設立。
医療だけでなく製造業、行政などで業務効率化システムを実施。
そして、より効率化するために生成AIの活用を進める。
だが、AIエージェントの開発コストは、中小企業の導入にとって容易ではなかった。2024-2025|『Tumiki MCP Manager』α→βへ
そこで、MCPというAIと外部ツールの連携技術に着目し、これを活用することでAIエージェントの開発コストを大幅に下げれると思い、誰でもこの技術を活用できるプラットフォーム『Tumiki MCP manager』を開発を開始。
Sakishima Tech Lab 採択。
マルチテナント/RBAC/監査ログ を実装した β 版を7月に公開。
企業固有のワークフローをノーコードでAI拡張し、導入コストを30%圧縮する基盤を確立。
- 今後の思い
日本の総労働人口のうち、AI 利活用率は依然として様々な面で低水準です。
「AI ネイティブな業務基盤を当たり前にする」――これが私のコミットメントです。
『Tumiki MCP Manager』を通じて、安全な AI エージェント運用を標準化し、DevSecOps+データガバナンスをワンクリック化し、あらゆる業種の生産性を10倍に引き上げます。
最終的には、国内1万社・年商1兆円規模の「AI 実行インフラ」を確立し、日本発のAIエコシステムを世界標準へと昇華させていきます!
- 支援機関名