大阪の起業家
働く人・働きたい人が匿名で気軽に悩みを相談できる窓口普及事業『ラクカウ』
ラクカウ 代表
濁川 淑実氏
働く人と働きたい人を対象に悩みを匿名で相談できる、Skypeとメールによるオンライン相談窓口を運営する事業です。「働く」をキーワードとする悩みは、仕事の対人関係だけでなく、自身のキャリアアップ・キャリアチェンジ、病気や障がいを持ちながら働く不安、復職への不安等、幅広い悩みがあります。その悩みに対して、産業カウンセラーやキャリアコンサルタント等専門家を中心に、相談者の悩みを聴くだけでなく、解決する糸口を相談者と一緒に見つけていく取り組みです。
- 起業家紹介
国の機関に勤務中、過労をきっかけにうつ病を発症。療養と再発を繰り返す中、メンタルヘルスの重要性を実感し、働く人と働きたい人を対象としたオンラインカウンセリングサービスで起業。働く人一人一人の視点からのメンタルヘルスだけでなく、社会や企業の視点からのメンタルヘルス対策も提案する。
- 起業のきっかけ
働くことは、人の役に立ち、自己実現の場でもあります。しかし、働く中で強くストレスを感じ、うつ病などの精神疾患を患う方、自殺をする方が少なくありません。そんな中、健康を維持し、働くことの重要性を強く感じました。
- 起業までの道のり
起業を考え始めた頃から、強いストレスを感じている方の声を聴くために、個人が匿名で発信できるTwitterを通し、1,000人以上の悩みや声を聴き続け、どんな悩みを持っているのか、どんな支援が必要か、共通項や傾向はあるか等考えてきました。
また、メンタルヘルスの現場を知るために、30人以上のカウンセラーからお話を伺い、サービス提供側に何が不足しているかを考えてきました。
その中から編み出した問題解決をするべく、オンラインカウンセリングを立ち上げるため、クラウドファンディングにより資金調達後、気ラクにオンラインカウンセリングを受けられる「ラクカウ」のウェブサイトをスタートしました。
- 今後の思い
日本では現在、カウンセリングはあまり普及していません。また、社会や企業のメンタルヘルスに関する取り組みも、法整備が進みつつありますが、普及途中です。
その中で、個人向けにはカウンセリングを普及し、社会や企業向けにはその組織や取り組みの進捗状況に応じたメンタルヘルス対策を提案する両輪対策を行うことにより、働くことがきっかけとなっている精神疾患者数と自殺者数ゼロを目指します。
- 支援機関名