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大阪の起業家

IoTを使ってストレスを見える化する『ストレス改善サポート』事業

2016/12/15

株式会社プロジェクト・ルネサンス 代表取締役

玉置 典利氏

メンタルヘルスのプラットフォームビジネスを構築します。
PC用マウスを使って心拍数、発汗量の測定を行うことで、ストレスの①数値化②可視化③改善エクササイズの3つを手軽に行える環境を作ります。
ツール、アプリを使用することに加えてコーチ・カウンセラーによる人的サポートも実施します。IoTの仕組みに人的サポートを加えることで、ストレスが取り巻く職場環境改善を総合的に図る事業を展開していきます。それは心的ストレスの早期発見、予防、ストレス耐性を高めることにもつながり、結果として労使双方の利益につながります。
ストレス・リテラシーを啓発していくことで、自分を大切にケアし、他人にも共感し心の許容範囲を拡げることにもつながります。

HPURL:http://www.projectrenaissancejp.com/

起業家紹介

玉置 典利(たまき のりとし)
1972年 岡山県岡山市出身
関西外国語大学 英米語学科卒業

起業のきっかけ

これまで16年間、ビジネス書籍出版・研修事業の会社に在籍し、コーチングのコーチとして実績を積んできました。その中で年々大きなストレスを抱えて苦しんでいるクライアント様に遭遇することが増えてきました。ストレスにより、本来の力を発揮出来ないでいる多くの方に元々持っているポテンシャルを引き出してもらえるような、個別対応が出来るそんなサービスを簡単に提供したいと考え、この度起業を志しました。
SNSでの繋がりは便利です。一方リアルな繋がりは減っていき自分の居場所も見つけにくい高いストレス社会を生きる人々に、元気になってもらいたい。ツールや仕組みを作り提供することで、継続的なストレスが緩和されることにつながる筈です。
私はプロコーチとしてコーチング業務に2006年より携わって参りました。これまで2000名以上のクライアントに接してきましたが、以前、コーチングを受講する人の多くは、目標達成に取り組みたいという、積極的動機が多かったのですが、2010年頃よりストレス軽減と不安を取り除きたいなどテーマが変わってきたと痛感しております。
そういった社会背景、ブラック企業などの労働問題や病の対策なども手伝って、ついに2015年には50名以上のスタッフを抱える事業体にストレスチェックの義務化が課せられました。現在の「精神的ストレス」と言われる仕事・人間関係のストレス測定方法は、自分の主観によるストレス・チェックシートによる自己判定が中心です。その時々の気分で判定が変わったり、本人の自覚がないままに病気が進行してしまったりということもあり得ることです。つまり、現在の環境は主観と客観が一致せず、労使での理解がお互い困難な現状であることが予測できます。
人間の精神的ストレスが高まった状態は、手のひらや足の裏の汗に現れます。そういった状態を検知するPCマウスを利用した無意識化での①検知②可視化③IoTを利用したストレス改善ソフトの3つの条件を備えた事業は見当たりません。活動量計、スマートウォッチには心拍計測、睡眠計測の記録を搭載された製品は発売されてきていますが、病気の改善や人的サポートというところまでは充実していないのが実情です。
社会人が主に職場で労使の健康予防と精神的ストレスを上手く付き合うソリューションに貢献し元気な日本を造る力になっていければ幸いです。

 

起業までの道のり

コーチングとの出会いは2004年のことでした。人の考え方や生き方に深く踏み込む仕事をしてきた私にとって、クライアントの中にすべての答えがあり、それを引き出すコーチングは、ティーチング型の講座と違って10人のクライアントがいれば10通りの答えがあるという今では当たり前ともいえる考え方を教えてくれました。
コーチングの素晴らしさを目の当たりにし、2006年社内でコーチング事業部を起ち上げました。私が2006年からコーチングとカウンセラーとして接してきたものは、
2009年頃は目標達成への積極的な獲得意識のテーマが70%以上でした。それが、2010年頃から仕事のストレス(仕事の質、量)、職場での人間関係のストレス改善のテーマが多くなり、年々ストレス関連のセッションテーマが増加し、60%以上になってきたのです。
ストレスといわれるものにはいくつかのカテゴリーがあります。中でも精神的ストレスの軽減にスポットを当てることで病を未然に防ぐことが期待でき、クライアント様が持つ本来の力を発揮しやすくなると実感しました。
2016年、コーチングという人の力を借りる以前に、もっと手軽に自分の状態を把握し改善を図れるものを模索しました。そこで考え付いたものがIoT事業を利用したストレス改善策でした。ツールと人的サポートの融合により、より手間を省き簡単に日常で使えるものを提案していこうと現在に至ります。

 

今後の思い

プロジェクト・ルネサンスは、ルネサンスの由来、再生、再び、誕生するから命名しました。
個人の尊重、そして未来に影響を与えていく人材の創出とアイデアの具現化をしていきたいです。誰しも、生活を便利に快適にするアイデアを持っています。心身の状態は天候にも例えられます。気持ちは伝染します。快晴の多い心の状態繋げてストレスケアを通して、心身の再生、生まれ変わりを実感してもらえるサービスを生み出していきたいです。

 

支援機関名