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大阪の起業家

乳幼児を対象とした”次世代を担う人づくり”を目指す、幼児教育事業

2015/12/10

株式会社プレゼント(起業予定) 代表取締役

籔花 貴子氏

”次世代を担う人づくり”をコンセプトに、保育施設に通う園児向けに習い事の一メニューとして、独自開発の「志の教育」と「地頭(じあたま)づくり」を基本プログラムとして提供します。
当プログラムは、人材を育成して資格提供を行なった講師を派遣。加えて自由選択プログラムとして箏、書道、茶道、囲碁、マラソン、そろばんなど、一流の講師の選定・派遣も同時に行ない、保育施設提供の習い事のメニュー増加及び運営をサポートしていきます。

基本プログラムの「志の教育」と「地頭(じあたま)づくり」は、仕事をリタイヤした高齢者、子育てを終えた主婦など、経験豊富な地域の人材に講師なってもらい、プログラムを提供することで、雇用の促進につながることも目指しています。
また地域住民が保育施設に関わることで、地域住民の関係作りや、その地域独特の伝統を交えて伝える工夫などができ、場の醸成も狙います
さらに、保育士や幼稚園教員などが、当資格取得をし、講師としてプログラムを提供することによって、新たな収入源になり、現在問題となっている保育士の“給与の低さ”の一部解消が見込めると考えます。

 

起業家紹介

前職は医療機器メーカーの新事業開発に携わる。事業計画及び市場導入の推進を経験し、2007年には同社初の社内ベンチャーの立ち上げを行なう。
社内ベンチャーで作り上げたサービスをバイアウトした後、2012年には出産でしばらく産前産後・育児休暇のため現場を離れる。育児休暇の期間を活用し、グロービス経営大学院で単科生として学び始め、2015年にはグロービス経営大学院にて経営研究科経営の本科生として入学、現在も経営学を学んでいる。
2015年7月に起業を決意して会社を退職し、起業準備を行なっている。

起業のきっかけ

自分自身が子どもを持った時に初めて、日本の伝統や礼節を尊び、徳目や教養を養い、国を想い、志をもち、世界に視野を向けた人材の育成を担う保育施設を探しまわったが、残念ながら、居住地区には存在しなかった。「三つ子の魂百まで」という言葉の通り、乳幼児期の教育はとても大切だと言われているのに、その環境が整っていないことにも初めて気付いた。
本来なら、家庭で行なうべきものなのだろうが、働いているとどうしても子どもと接する時間が少なく、十分には伝えきれない。それに自分自身が人間的に成長していかなければ、十分に伝えることも難しいものでもある。
まだ未熟な自分、でも子どもにはちゃんと日本の伝統や徳目、国を想う気持ち、志の大切さを伝えたい、しかし時間がない、保育施設にはそれを期待できない・・・そんなジレンマを解消するにはどうしたらいいかと考えた。
その結果 “次世代を担う人づくり”をコンセプトに教材を作成し、各保育施設で習い事としてプログラム提供していくことを思いついた。
子どもの将来については、どの親も共通する悩みであり、今後の日本を支えていく子ども達のために、誰かがしないといけないと決意した。

 

起業までの道のり

“次世代を担う人づくり”のコンテンツを、どの様に作成するのか?が一番の課題であり、現在もそのコンセプト作りをしている所である。(自分の息子(3歳)を相手に、実地で作成中)
しかし不思議なもので、自分の思いを伝えると、少しずつであるが協力者として現れてくれる。
まだ産まれる前の事業であるが、思いを込めて一つ一つ道を踏みしめて起業準備を行なっている。

今後の思い

ソニーの井深大氏の言葉に
「世界平和を真剣に希求するならば、これからの世代をになう幼児たちの教育にもっと重点を置き、むしろ、それに賭けるくらいの心がけが必要なのではないでしょうか」
というものがあります。
この言葉を胸に、これからの子ども達が進む世界が、少しでもすばらしい世界になるように、この事業を育てていきたいと思います。

支援機関名

グロービス経営大学院