大阪の起業家
管理栄養士が健康寿命延伸をサポート!食と健康支援プラットフォーム『食の窓口』
株式会社My Land 代表取締役
住吉 彩 氏
私は、食べることが好きだったものの、思春期の頃に様々な食情報に惑わされ、食の楽しさを見失ってしまいました。そのため、自分で知識を身につけようと管理栄養士をめざし、大学では予防医学の研究に取り組みました。卒業後、病院管理栄養士として勤務し、1000人以上の患者様の栄養管理を行い、「もっと早く食事について知っていればよかった」とおっしゃる方が多いことに気が付きました。一方で、多くの管理栄養士は、病院や給食施設などでの勤務が一般的です。そこで、より多くの方に健康な時から食の楽しさや大切さを伝える場を提供したいと個人事業で開業しました。食や健康のセミナーやイベント、個別セッションを通じて活動していく中で、独自のメソッドと共感してくれる栄養管理士のネットワークを構築していきました。そこで、より多くの方の健康をサポートするため法人化し、食と健康支援プラットフォーム『食の窓口』を立ち上げました。対象は、中堅規模以上の企業と管理栄養士を結び、そこで働く従業員や家族の方に向けた健康支援サービスを提供します。レシピ開発や商品監修、食事サポート代行、セミナー開催などを通じて、健康経営を支援します。日常生活の中で管理栄養士が身近になることにより、人々の生活がより豊かで健康的になる社会をめざします!
- 起業家紹介
住吉 彩(すみよし あや) 株式会社My Land 代表取締役
大学時代、最先端の栄養学を学ぶために、アメリカに短期留学。予防医学に強い関心を持ち、予防分野の研究室に所属。武庫川女子大学食物栄養学科を卒業後、管理栄養士資格を取得。病床120床、透析200床を有する病院で、外来・入院患者への食事指導や栄養改善、給食管理に従事。その後、総合病院に転職し、主に生活習慣病患者への外来栄養指導を担当するもパワハラを経験し休職。しかし、食の楽しみや大切さを伝えたい思いを諦められず、食や健康に関するセミナーやイベントを300回以上開催し、個別セッションは300時間以上実施。「最期の日まで口から食べられる人を増やしたい」という思いを胸に、2024年10月に株式会社My Landを設立する。
- 起業のきっかけ
健康な身体は一日で作れるものではありません。しかし、日々の積み重ねが生活習慣病を引き起こし、透析に至るケースを数多く目の当たりにしてきました。さらに、入院していた祖父が数年ぶりに食べたいものをリクエストした矢先に絶食の指示が出され、最期の食事を叶えられないまま亡くなるという、管理栄養士なのに何もできなかった悔しい経験もありました。
また、管理栄養士の活躍の場が病気になった後の対応や裏方に限られ、健康な時に気軽に身近に出会える存在ではない現状にも課題を感じました。こうした経験から、同じ課題を感じている企業と連携し、管理栄養士が新しい形で活躍できる場を創出することで、日本の健康寿命延伸を支えることを決意し起業しました。
- 今後の思い
「人は食べたものでできている」と言われますが、これからの時代、「食は人生を豊かにするツールとなる」と考えています。しかし、食べ物が溢れる現代において、食べることのありがたさや素晴らしさが見失われつつあります。さらに、食文化の多様化により日本の伝統的な食も失われつつある現状があります。
だからこそ、私たちは「食」の価値を再認識し、日本の健康と食文化を支える企業として成長していきたいと考えています。そして、食を通じて一人ひとりの人生を豊かにする社会をめざします。どうぞよろしくお願いいたします。
- 支援機関名