大阪の起業家
コロナ禍で深刻化する「孤育て」の救世主!ママも、お店も、企業も元気になる託児付きカルチャースクールの展開
株式会社マミー・クリスタル 代表取締役社長
新田 昌恵氏
3階建ての一軒家をまるまる利用した「マミクリ*place」では、毎日様々なイベントが開催されています。1階のシェアサロンでは日替わりでエステ・ネイル・リラクゼーションなどがオープン。2階ではママ講師によるカルチャースクール。3階のキッズルームでは、保育の有資格者による託児が利用できます。
そのため、子どもがまだ小さい専業主婦や育休ママが多く利用されます。「託児フリーパス」を1,980円で購入すると1ヶ月間「マミクリ*place」利用時の託児が何度でも無料になるためリピーターが多いのも特徴です。また、カルチャーやサロンで働くママも託児が利用可能なため、子連れで働くスタッフも応援しています。
ママたちが集まる場所では、多くの情報が飛び交います。その機会をうまく活用し、地域情報の紹介や企業の宣伝・広告・および商品開発等に活かすマーケティング事業も同時に行います。よって、「マミクリ*place」はママだけでなく、地域や企業からも求められる地域コミュニティの拠点をめざします。
- 起業家紹介
新田 昌恵(にった よしえ) 1982年生まれ。大阪市出身
2011年 引っ越してきたばかりの大阪府摂津市で、友だち0人の孤独な子育てを楽しくしたいと、習い事ママサークル「マミー・クリスタル」を設立。2年で登録数が500人を超える。(現在約2,000人がLINE/メルマガ登録)
2013年 地域のママ達の声を集めて企画・運営で開催した「摂津まるごとマーケット」に市民3,000人が来場。翌年は約4,500人、翌々年以降は約5,000人が来場。
2016年 1月 近畿経済産業局主催「第2回 LED関西」ファイナリストに選ばれる。
2016年 8月 NPO法人摂津まるごとプロジェクト設立
2019年12月 株式会社マミー・クリスタル設立
2020年 5月 コロナによる休校を受けてママのお昼ご飯を応援しようと期間限定で実施した「マミクリ弁当」がTVメディアに取り上げられる。
2020年 9月 「マミクリ*place」オープン
- 起業のきっかけ
2011年、まだ小さい娘たちと夫の実家がある摂津市に引っ越してきました。子連れで遊べるような場所が近くになく、ママ友も作れずにいました。そんな時、ネットで立ち上げたコミュニティに近所のママ達がどんどん参加してきました。みんな誰かと繋がりたい、という思いを持っていました。そこから「先生もママ、生徒もママの習い事サークル<マミー・クリスタル>」は誕生しました。
非営利団体として活動してきたママサークルを、いつかは会社にしたいと思って約10年。やっと法人として創業に一歩踏み出せたのは、副社長である松田の存在が大きいと感じています。価値観が似ていながらも得意分野が違うため、互いをカバーしあい、マミー・クリスタルのママコミュニティを活かした事業を大きく発展させることができました。どんなに難しい課題でも解決できる自信が持てるようになったのは、信頼できるパートナーのお陰です。
- 起業までの道のり
「そんなお金にならないボランティアしてどうするの?」と、数えきれないほど言われてきました。とにかくみんなの「やってみたい」を実現することが楽しくて、色々な活動へと繋がっていきましたが、当時は利益なんてひとつも出ませんでした。それでもいつかは・・・と踏ん張って、経験を積み、徳を積み、人脈を広げることができました。
今やっと「本当にやりたかった事」がスタートするような気がしています。地道に一歩一歩信じた道を進んでいけば、寄り道も回り道も、全ては未来に繋がっていると思っています。
- 今後の思い
以前からよく、マミー・クリスタルのメンバーが転勤などで引越しする際「あっちでもマミクリあったらいいのにな・・・」と言ってもらえたり、遠方のママから「私の住んでる地域でもマミクリやってほしいです」といったお問い合わせを多く受けていました。これまでは、その期待に応えることができず、もどかしい思いをしてきましたが、これから会社として大きく成長し、全国にマミクリがある未来をつくっていきたいと思っています。
- 支援機関名