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大阪の起業家

スマートセルによる化学品生産の研究開発と製造~脱石油資源を目指した化学産業の創出~

2019/08/08

マイクロバイオファクトリー株式会社 代表取締役

清水 雅士氏

近年、SDGs や環境への関心から従来の石油資源を利用した化学合成プロセスに代わる物質生産方法の確立が求められている。代謝経路を高機能化した微生物(スマートセル)を利用した発酵プロセスは、化学合成に比べて使用エネルギーが少なく、原料に再生可能な植物資源を利用することから環境負荷が低い製造方法として注目されている。当社は地方独立行政法人大阪産業技術研究所の技術を活用し、脱石油資源を目指したスマートセルによる化学品生産の研究開発と製造事業を行う。

 

起業家紹介

2013年東京理科大学大学院基礎工学研究科生物工学専攻修了(工学修士)。
2014年Green Earth Institute株式会社入社。
Green Earth Institute株式会社にてコリネ型細菌を利用したアミノ酸、アルコール発酵の研究開発及びスケールアップに従事。
2018年マイクロバイオファクトリーを設立、代表取締役に就任。

起業のきっかけ

前職中に当事業の核となる技術開発を行っていたが、技術成果が出てきたため前所属会社の一事業部門でビジネスを行うより、単独で事業開発を行う方がスピーディーに事業化を目指せると思い、独立した。

起業までの道のり

学生のころにアントレプレナーシップを学ぶ学生向け起業講座を受講し、技術で世の中を変えることに魅力を感じ、いつかは自分で技術を強みに持った企業を設立したいと思った。大学院修了後、大手企業を経てバイオ技術を強みに持つGreen Earth Institute株式会社に入社し、研究開発や事業開発に従事した。その後、2018年に当社を設立した。

今後の思い

技術で世の中を良くすることを目指し、バイオ化学品事業を5年以内に軌道に乗せる。日本の大学・研究機関やバイオに限らず有望な技術があり、これら技術を積極的に活用して地球や人類の課題を解決する事業を行っていきたい。

支援機関名

地方独立行政法人大阪産業技術研究所