大阪の起業家
自分の好きなアーティストを応援するサブスク型ファンサービス『HACKK TAG(ハックタグ)』
株式会社IDEABLE WORKS 代表取締役CEO
寺本 大修氏
「技術と才能(Art)の力を、社会の利益(Benefit)に変える」ことをミッションに、芸術家等のアーティストを応援するサブスク型ファンサービスを提供しています。
アートには、様々な作品を通じて、森羅万象・喜怒哀楽を表現し、社会へのメッセージを伝えるだけでなく、より多くの人が共感することで世の中を動かす力も持っています。その一方で、アーティストを取り巻く環境は日本では特に厳しい現状にあり、生計を立てていける人はごく一部です。そこで、特定のアーティストを支持してくれるファンから月額固定の応援資金を受け取ることで、より自由に創作活動に集中することが可能となり、継続的なファンコミュニティを運営する場を提供いたします。ファン会員には、アーティストのファンだけが購入できる限定のプレミアムECを提供し、ここでしか入手できない特別な商品を販売します。
- 起業家紹介
1984年生まれ、大阪府東大阪市出身
NTT西日本で新規事業開発担当として新サービス開発に従事し、O2O、FinTech関連サービスの事業化を経験。
その後、近畿大学に転職。近畿大学では学生起業家を育成する事業を立ち上げ、これまでに複数社の法人設立を支援。
2019年1月からは後継ぎとして箔押し印刷会社の経営に参画し、箔押し技術を活かすモノづくり企業へと事業転換に挑戦中。
2020年7月に株式会社IDEABLE WORKSを設立し、8月にOSAP(大阪市アクセラレーションプログラム)の第9期に採択。
- 起業のきっかけ
2018年12月末に父が急逝したことをきっかけに、ゼロから後継ぎとして株式会社T WORKS(箔押し印刷加工)を事業承継し、モノづくりの現場を経験。従来までの下請け受託生産から箔押し印刷技術を活用した美術加工の企画・製造を担う事業形態へと変革に挑戦する中で、アーティストと共同で作品制作を開始した。そんな中、アーティストがおかれている厳しい経済状況や、コロナ禍における状況下で淘汰される才能を目の当たりにし、モノづくりの才能を救うことを決意して株式会社IDEABLE WORKSを創業。大衆化された、代替可能なモノではなく、「特定の誰かにとって本当に価値あるモノを創り、その人たちが喜んで購入するファンベースの構築こそが、世の中にモノづくりの才能が存続する条件である」と考え、アーティストを支援するサブスク型ファンサービス『HACKK TAG(ハックタグ)』を開発し、リリースした。
- 起業までの道のり
NTT西日本での新規事業開発ノウハウや、近畿大学での学生起業家育成事業の立ち上げ経験や、そこで生まれた人脈などから、事業を立ち上げるキーマンと出会うことができ、推進する原動力となっている。私自身が現在でも近畿大学で学生起業家を育成する教育プログラムを設計、実施していることから、学生にとっての身近なキャリアのロールモデルとして、次代を担う学生の導き役となるためにも、自分自身も新しい価値を創る挑戦者となることを決意し創業。
- 今後の思い
「大衆向けに作られたモノを何となく選ぶのではなく、自分が本当に好きなモノにより多くのお金や時間を払い、楽しみ続けられる価値を提供したい。」
『HACKK TAG』は、アーティスト1人に対してスーパーファン100人という、小さく強いファン経済圏を創ることをめざしており、これまで市場に供給することができなかった小ロットで価格の高いモノもファン経済圏の中では商売として成立させることができます。今まで市場から消えていくしかなかった少数から強い支持を集めることのでき、モノを当たり前に楽しむことのできる社会を創ります!
- 支援機関名