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大阪の起業家

靴難民の救世主!左右別サイズで購入できるプラットフォームの構築

2023/07/14

株式会社DIFF. 代表取締役社長

清水 雄一氏

左右で足の大きさが5mm以上異なる方は5%存在し、さらに両側セットでしか購入できないため、”どちらかのシューズが自分の足の大きさに必ず合っていない”という状態で履き続けることになります。
代表自身が、この課題に悩まされてきた当事者であり、ミズノ株式会社でスポーツシューズの開発をした経験を有することから、本課題を解決するため、起業しました。将来的には、「どこのメーカーのシューズでも、簡単に、片足ずつ流通させることができるプラットフォーム」を構築し、靴のサイズが左右異なる方に向けたソリューションを提供していきます。
このプラットフォームを通じて、左右で足の大きさが違う靴難民及び予備軍を救い、すべての人が自分に合ったシューズを簡単に手に入れられる世の中を創り上げていきます。

HP:https://corp.diff-shoe.com/

起業家紹介

清水 雄一(しみず ゆういち) 株式会社DIFF. 代表取締役社長

起業のきっかけ

私は現在ミズノ株式会社からの出向起業という形で株式会社DIFF.を経営しています。
株式会社DIFF.自体は、資本的にミズノ株式会社から完全に独立した会社であるにも関わらず、「出向」という形態のためミズノの社員でもあり、株式会社DIFF.の社長でもあるというやや珍しい立場で事業を推進しております。
でも、出向起業のスキームが元々ミズノにあった訳では全くなく、私自身がミズノの経営陣に提案し、このポジションを獲得するに至りましたが、そうまでして独立した組織にこだわった理由は2つあります。

一つ目は、「左右別サイズでのシューズ提供を世の中の当たり前にする」という事業のめざす姿から鑑みた時に、ミズノのシューズを、ミズノの力だけで売ることで、めざす姿を実現できるのか?と自分自身に問うた時に、答えが「NO」だったためです。
現時点ではまだ、ミズノのランニングシューズ1モデルだけの販売で開始しておりますが、各メーカー/ブランドの商品の販売もしていきたいと思っております。
そして、単に各メーカー/ブランドとの売買契約だけではなく、多様な共創事例の創出を推進していたいと考えております。

二つ目は、「ミズノがもっと新しいことに積極的な会社になって欲しかった」からです。
私自身は新卒の入社以来、ミズノ一筋で働いてきましたが、機会があって他の大企業のイノベーターの方々と話す機会が、通常のミズノ社員と比べると圧倒的に多くありました。
そして、新規事業開発のプログラム運営責任者やイノベーション拠点の設立推進の分科会リーダーなど、風土改革に関わる業務に多く携わる中で、まずは自分が「30代で社長になる」という挑戦をミズノ内ですることで、社内の起爆剤になれると考えて「出向起業」という道を選択しました。

今後の思い

現在2年間の期限付き出向という立場です。出向起業という活動がミズノにとってどのような影響を及ぼすのか?「実験中」という状態にある中で、「大成功をおさめて、ミズノにもう帰ってこないくらいやり切ってくれるのが一番いい」と背中を押してくれる方々がいることに、本当にいい会社だなと思っています。
そんな方々の想いに応えるためにも結果を残し、多様な皆様と価値共創をするきっかけをつかみたいと思っています。
そして、この取り組みによって、すべての人が自分に合ったシューズを簡単に手に入れられることが当たり前の世の中を創り上げていきます。

 

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