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大阪の起業家

インフラを地域で守れる体制を!維持管理の新手法プラットフォーム『土木せんせい』

2025/07/10

株式会社コクリエ 代表取締役

髙﨑 陽子 氏

私は、大阪大学で産学官連携コーディネーターとしてインフラ維持管理の合理化に向けた技術・手法の開発に携わってきました。橋の点検現場へ同行した際に、私たちが当たり前に感じている「安心・安全」は土木技術者の知識・経験・安全を担う高い職業意識に支えられていることを知りました。そんな土木技術者の減少は深刻です。もう全国市町村の1/4では、土木技術者がゼロ人です。老朽化が進むインフラを今より少ない体制で支えるためにも、維持管理の手法、体制など大きな変革が必要です。土木せんせいでは、地域の土木関係事業者等に維持管理のノウハウを伝承し、地域の中でインフラ維持管理の体制を構築することをめざしています。まずは市町村管理の橋の8割を占める「小さな橋」から。市町村、土木関係事業者のみなさまと新たな体制作りに取り組み、安心・安全を次の世代に繋げます。
HP:https://www.co-creative.co.jp/

起業家紹介

髙﨑 陽子(たかさき ようこ) 株式会社コクリエ 代表取締役

2010年大阪公立大学商学部卒。スタートアップで営業職、マネージャー職、執行役員とさまざまな視点から事業開発を経験。
社会課題との向き合い方を模索し、2022年に大阪大学へ入職。産学官のコーディネーターとして街づくりプロジェクトに参画。
土木技術者のノウハウ、地域の安全への想いを次の世代へ繋いでいくために、新しい仕組みが必要だと強く感じ、2023年4月株式会社コクリエを設立。

起業のきっかけ

橋の点検現場に同行した時に、土木技術者の深い知識・経験と、地域の安全を担っているという高い職業意識に感動したことが大きな動機となりました。
社会を支えている土木技術者の方々の想いを次の世代にも繋いでいきたいと思い、起業しました。

起業までの道のり

土木の経験が無い中で、「自分に何ができるんだろう」という葛藤がありました。
その中で「動いてみないと分からない!」と前に進むことができたのは、共同創業者の存在や、大学時代から連携させて頂いている市町村、建設コンサルタントの皆様のおかげです。
変革に向け、組織を率いてチャレンジしておられる皆様から大きな刺激を受けながら進んでいます。

今後の思い

クリエという名前には、「一緒に創る(co-creation)」という想いを込めました。
一人ではできないことも、異なる立場や経験を持つ人々と共に考え、動くことで確かな変化が生まれると実感しています。
コクリエは、一つひとつの共創が社会の未来を形づくる力になると信じ、挑戦を続けていきます!

支援機関名