大阪の起業家
赤外線サバイバルゲームを活用した体験型エンタメ教育・企業研修の提供

合同会社キャリアボンド 代表社員
西野 英男 氏
外国人・留学生の採用支援に携わる中で、言葉や文化の違いによるミスマッチや早期離職の課題を痛感しました。スキルよりも「人となり」を理解することが重要だと感じ、カードゲームや独自面談を通じて特性を顕在化する仕組みを開発。その経験から、採用の成功には“入社後の学びと体験”が不可欠だと気づき、開発したのが赤外線を使ったサバイバルゲームで行うチームビルディング研修「赤サバ」です。赤サバは、変化する状況の中で仲間と連携し、戦略を立てながら行動する体験を通じ、感情・思考・行動を一体化させるプログラムです。企業研修として導入することで、チームワークやリーダーシップ、主体性を体感的に学べます。また、廃校や商業施設を活用することで地域活性化にもつながりました。2024年の実証実験を行い、イベントを含め参加者は延べ1900名を突破。2025年1月に起業しました。さらに不登校の子どもたちの居場所づくりにも発展しています。現在はAR謎解きとの融合による没入型研修を開発中で、誰もが挑戦できる社会の実現をめざしています。
HP:https://careerbond.studio.site/
- 起業家紹介
西野 英男(ニシノ ヒデオ) 合同会社キャリアボンド 代表社員
学生時代からバレーボールに明け暮れ、運動が好きでした。個人技だけではなく、仲間との連携が決まった時の喜びがたまらなかったのを覚えています。気づいてはいませんでしたが、「人」とのつながりが好きだったように思います。現場監督から広告代理店、人材業界とすべて「人」とのご縁を大切に取り組んできました。現在は人とのご縁を最大限に活かせるキャリア業界で、エンタメを取り入れた研修事業を軸に取り組んでいます。
- 起業のきっかけ
外国人・留学生の採用に関わる中で、採用運動会を企画したと同時にコロナ禍へ。人となりを知る絶好の機会となる予定でした。次第に落ち着きを取り戻し、改めて企画を進めていく中で赤外線サバイバルゲーム装置に出逢い、赤サバ構想に至りました。2024年試行錯誤を繰り返し、実証実験を行う中で参加者から「おもろい」という声を頂き、さらに経営者や仲間からもこれは事業として面白いから頑張れと後押しをして頂きました。ひらかたパークとのご縁が生まれ、連携が決まった時には起業の準備を進めていました。
- 起業までの道のり
実証実験を行うのもスムーズではありませんでした。体育館で赤外線サバゲーを企画するも「前例がない」と断られ、場所の確保ができませんでした。そんな時に洲本市役所の方の協力で洲本市の体育館での初のテスト開催が実現しました。さらにご縁から洲本市の廃校を使ってのテストも開催できました。中には、学校行事のイベントとしてお声がけを頂いても「戦争をイメージさせることをやるのか!」など批判的な声も出ました。ただ実物を見ると完全にエンタメであることが伝わり、開催に至ることもありました。とにかく熱意と交流をしていくことで、赤サバへの抵抗が減っていき、応援に変わりました。しかし、起業することはまたハードルがありました。資金調達や法人設立などわからないことばかりでしたが、お世話になっている方のサポートで無事に起業できました。2025年11月に1期目が終了し、赤サバを通じて視野が広がり、ご縁が広がり、充実感を得ています。
- 今後の思い
研修から始まった赤サバは、複数の社会課題に貢献できることがわかりました。ミッションに掲げる、「誰もが挑戦できる社会の実現」をめざし、挑戦できる人・企業・地域を増やしていきたいと考えています。コンテンツとしては観光資源や婚活、体験型eスポーツとして競技人口を生み出し、赤サバを通じて地域社会を元気にしていきたいと考えております。
- 支援機関名

