大阪の起業家

寺川　麻依子（てらがわ　まいこ）　高齢者施設向け出張カフェ　空-クゥ-代表

京都生まれ。
大学卒業後、大手外食産業に入社。
退職後は、営業マン、定食屋の店長を経験し、調理師免許取得。
さらに、主に病院・介護施設を顧客とするリネンサプライ業に就職し、おむつフィッター3級取得。
新商品の企画、提案書の作成、業務改善等を担当する管理職を経て、現職のビルメンテナンス会社に就職し、病院清掃受託責任者、遺品整理士取得。
療養型病院の日常清掃や、高齢者向け施設を担当する中で、見たこと、感じたことが多く、これまでの経験も活かしながら「自分にできることは何か」考え始める。
お世話になっている特養の理事長の一言をキッカケに、出張カフェ立ち上げることを決意。
2016年4月に起業し現在に至る。（レクリエーション介護士2級、リハレクトレーナー講座2級取得）

現在も勤務しているワールド・ワン（株）では、ビル・病院・施設メンテナンス業務を行っており、療養型の病院の日常清掃を行っていると療養型の患者様の半分くらいは流動食であり、家族も含め、面会に来られる方が極めて少ない現状を目の当たりにしてきました。
この患者様が楽しい時間を過ごされたのはいつのことだろうか、このような状態になってしまう前に、何か自分にできることはないのかというモヤモヤした想いを半年以上抱いていました。
そんな折、施設メンテナンスのお仕事をいただいている特別養護老人ホームの理事長から
「施設の１階に空きスペースがあるので、そこでカフェをしてくれる事業者を知らないか？」
というお声がけをいただいたのがすべてのはじまりでした。

実際に事業イメージをつかむため、また、実際に利用者様がどんな表情をされるのか確認するため平成２８年３月末に、同特別養護老人ホーム様にて、プレオープンイベントを実施させていただいたところ、お客様は、数々のケーキを見た瞬間「わぁ！」と強烈な一言、と見たこともない嬉しそうな顔。

私は、その笑顔を一生忘れないと思います。

プレオープンイベント当日は、500施設の得意先をもつ株式会社フルカウント様の出張デパート事業とのコラボで実施させていただき、入居者様のご家族もたくさんお見えになられていました。

通常の「お見舞い」では、なかなか会うことのできないお孫さんも「ケーキが食べられるなら…」とお見えになる方もいらっしゃり、入居者様、子供さん、お孫さんがみんなでお茶しながら、たくさん時間を共有するキッカケを提供することができました。

普段は、少し顔を見たら帰ってしまう方が多いようなのですが、いつもより長い時間、家族と一緒に過ごせたことで入居者様は、さらに素敵な笑顔になられており、私はこれを事業としてやっていくことを決意しました。

＜小さな笑顔の積み重ねが、高齢者の「今を生きる喜びに繋がる」そんな小さなキッカケづくりの場を提供いたします。＞を理念に掲げ、
高齢者、高齢者を支えるご家族、施設運営者、施設スタッフ、みんなを笑顔にする事業にすること。
私を応援して下さる方々、支えてくれる家族、かかわるすべての人を笑顔にすること。
将来的には障害者施設などへの展開も考えています。

忠岡町商工会