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大阪の起業家

外国人労働者の早期離職を解消!コーチング×リスキリングで定着率最大化サポート

2025/11/17

株式会社barca 代表取締役

末光フェレイラ 伊芙季 氏

私は看護師として外国人患者も訪れる臨床現場での経験を積み、さらに、外国人の家族を持つ日本人として暮らす中で、能力や努力が正当に評価されにくい社会構造に、強い違和感と悔しさがありました。いまだ未整備といえる日本の多文化社会の現状を体感し、外国人自立・キャリア支援を行うbarcaを創業。実際に外国人材紹介に関わる中で、企業からは「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」、外国人からは「聞いていた仕事と違った」「スキルアップできず転職したい」という声でした。総合職型が一般的な日本と、ジョブ型採用が前提の海外。キャリア観の違いと、日本語中心の社員教育・日本的な評価が存在し、結果として成長機会が不均等になるという構造的課題があることに気づきました。そこで採用前のキャリアコーチングから学習・成長評価・マッチング・定着支援までを一気通貫で提供するHCM(人的資本管理)プラットフォーム『LaborShift』を構想。既存の企業ネットワーク、外国人コミュニティ、海外大学や日本語学校との連携を生かし、まずは地域から、将来的には全国へ広がる“外国人材の成長インフラ” をつくり上げていきます。
HP:https://www.barca-j.com/

起業家紹介

末光フェレイラ 伊芙季(スエミツフェレイラ イブキ) 株式会社barca 代表取締役

愛媛県出身。香川大学医学部看護学科卒業後、看護師として臨床現場で多国籍の患者と向き合い、さらに外国人家族を持つ生活を通じて、「言語や文化の違いで、本来の能力や努力が評価されない社会構造」への課題意識を持つ。海外留学、外資系コンサル企業勤務の経験を経て、外国人材のキャリア形成と定着支援に取り組む barca を創業し、“外国人材の成長インフラ”づくりをめざす。

起業のきっかけ

看護師として、多言語・多文化背景の患者が医療情報にアクセスできず、必要な支援や意思決定が難しい現場を見てきました。さらに身近な家族の経験から、日本社会における外国人の評価・機会格差を痛感。「言葉や文化が違っても、努力が報われる社会をつくりたい」と思い、起業を決意。

起業までの道のり

医療現場での経験と、外国人家族として生活する中で課題を自分ごととして認識。それらのバックグラウンドから外国人の病院受診に関わる課題解決のための事業を開始。その後、他スタートアップ企業にて外国人材紹介・登録支援事業の責任者を経験し、自社での人材紹介・登録支援事業を開始。人材紹介という入口をきっかけに日本で働く外国人のライフサポート・キャリア支援を開始。さまざまな企業・求職者からの相談を受ける中で、採用だけではなく「キャリア形成・学習支援・評価」という一連の仕組み作りの必要性を痛感。継続支援として外国人を採用する企業に伴走する傍ら、現場で得た知見をもとに、AI学習支援とデータ評価を掛け合わせた一気通貫のHCMプラットフォーム『Labor Shift』を構想。

今後の思い

「才能と意欲が、言語や文化によって阻まれない世界」をつくりたい。
人手不足解消の一手として外国人労働者へ期待がある一方、共生に関わる様々な世論が飛び交っている現在。そんな時代だからこそ外国人を“一時的な労働力”ではなく“今後の日本を豊かにする仲間”として扱う文化と仕組みを広げます。人が能力を発揮できる社会インフラを構築するために、学習・評価・定着データが循環する新しい外国人雇用モデルを確立し、日本の未来産業を支える多文化人材育成のインフラを担います。

支援機関名