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大阪の起業家

伝統芸能の発展に貢献!インバウンド向け日本の伝統芸能体験事業の展開

2025/07/11

株式会社APTEL 代表取締役

古川 剛充 氏

私は大学卒業後から演劇活動を続ける中で、さまざまな表現者と出会ってきました。その中には、長唄・狂言・能といった、日本が世界に誇る伝統芸能の担い手も多くいます。しかし現在、これらの芸能は後継者不足や集客力の低下といった課題に直面しています。私はこれらの伝統芸能を、演劇人として誇りに思うと同時に、日本の大切な文化資産として守るべき存在だと考えています。そこで、演劇を通じて培った人脈や海外経験を生かし、伝統芸能を現代にふさわしい公演スタイルで再構築し、その魅力を広く伝え、業界の未来を発展させるための事業を立ち上げました。国内では、ブライダル会場や宿泊施設の空き時間を活用し、訪日外国人向けの文化体験イベントを展開することで、芸能・地域・観光をつなぐ新たな名所を創出していきます。また、和食・地酒・着付けなど、他ジャンルとのコラボレーションを通じて、伝統芸能の価値をさらに高めていきます。将来的には、海外で築いた人脈を活用し、このパッケージそのものを“日本の伝統芸能ブランド”として海外に展開。「伝統芸能×観光×体験」のモデルとして、世界中で活用される仕組みへと育てていきます。
HP:https://aptel.hp.peraichi.com/APTEL

起業家紹介

古川 剛充(ふるかわ よしみつ) 株式会社APTEL 代表取締役
関西のエンタメ集団 ゲキゲキ主宰/日本演出者協会 関西ブロック事務局長
近年ではプロデューサーとして、
2024年より大阪市助成事業として「日韓演劇交流会〜ミックスジャム〜」、
2025年より大阪府芸術文化振興補助事業として「ミックスジャムWS Project〜From KOREA〜」を開催。
大阪の文化芸術を盛り上げるべく国際演劇事業を積極的に手掛け、来年以降は近隣のアジア諸国を巻き込んでの演劇公演を計画している。

起業のきっかけ

自身が主宰する劇団や演劇活動を通し「舞台芸術は社会との繋がりが希薄である」という思いを長年抱えていました。
演劇や舞台芸術そのものは素晴らしいコンテンツであるという自負があるので、それが社会問題の解決とリンクできないのか、またそれにより演劇業界そのものが発展しうるのではないかという考えから、一個人の演劇人ができる裁量に限界を感じました。
起業をすることで、これまでに関わることのなかった分野と出会い、舞台芸術が新たに国際文化事業として発展し地域文化との共生という点における展開を希求し、起業に至りました。

今後の思い

日本の伝統芸能と現代演劇の両輪で、文化芸術の未来を切り拓くことをめざしています。
これまでに日韓演劇交流事業を手がけ、国際共同制作やワークショップを通じて、大阪からアジアへと広がる演劇ネットワークを構築してきました。
今後は、長唄・狂言といった日本の伝統芸能を軸とした事業に本格的に取り組み、地域文化の再生と国際発信の両立を図ります。
伝統文化を次世代につなぎながら、国境を越えて共鳴しあう舞台芸術の新たな価値を創出していきます。

支援機関名