大阪の起業家

前田　晴代（まえだ はるよ）　株式会社MEETSHOP　代表取締役

1996年～2017年の21年間、大阪に拠点を構える美容室に在籍。
在職中は、エリアマネージャー、出店責任者、技術開発責任者、教育責任者、広報マーケティング部責任者などを歴任。文字通り会社の「大番頭」として経営に辣腕をふるってきた。
2017年、21年間務めた会社を退職、美容師を引退廃業。
21年間の経験をベースにした美容業における新たなポジショニングの業態の必要性を感じ「37project」を立案。
2018年3月、大阪淀屋橋に「37SALON（サンナナサロン）」を移転拡張オープン。37SALONはオープン以来、顧客リピート率93％を継続している。

美容室の経営陣として仕事をしてきたが、オーバーストア状態による競争、集客難や人材難に非常に苦労してきた。美容業の中でなんとかしようというアプローチに構造的な限界を感じていました。
美容業の中からではなく、美容業の外から美容業を変えていく可能性を信じて起業を決意しました。

前職の在職中に、今の37SALONのフィージビリティスタディとして実験店舗「37LAB（サンナナラボ）」を半年間運営しました。そこではコンテンツの作り込みを行ったのですが、何よりお客様の反響が凄まじかった。フィージビリティスタディを通じて市場の潜在ニーズを非常に強く感じました。
このコンテンツの価値を美容業全体に広めれば、美容業だけでなくその先にいるお客様のお悩みも解決できると確信し、前職を退職して株式会社MEETSHOPを設立しました。

日本人の人口が減少するなか、依然として店舗数が増え続けているのが美容業です。その数は約27万店舗にも達し、これは実にコンビニの店舗数の５倍です。その一方で美容業の倒産数はここ１０年増え続けています。美容業全体のパラダイムシフトが必要な状況だと感じています。
また、一般のお客様は「冷え」からくる「なんとなく不調」に悩んでおられます。「なんとなく不調」なので、お客様は病院に行って診てもらおうという選択肢をそもそも持っていません。
これら２つの社会問題を、私たちは「37SALON」を中心とした事業モデル（37プロジェクト）で解決していきたいと思っています。

日本政策金融公庫大阪創業支援センター