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ビジネスプランコンテスト

第3回実施スケジュール

第3回ビジネスプランコンテスト開催レポート

第3回目と回を重ねるごとに、応募数が増加し、有望なプランが集まってくるビジネスプランコンテストとなりました。起業前後のスタートアップ期とは思えないしっかりとした市場調査と数値計画がなされた事業プランを持った出場者たちに、これからの期待が高まります。

contest03_img_01会場となったのが、大阪産業創造館4階イベントホール。今回の出場者は7名。午前中からリハーサルや出場者による展示コーナーの設置など、本番に向けて準備を開始していました。また、ホワイエでは、過去受賞者の紹介と支援機関情報コーナーも用意しました。一方、別会場にて、大阪府と審査員による事前書類審査が行われました。contest03_img_0113時開幕のオープニング映像とともに開幕、いよいよプレゼンのスタート。プレゼン時間は10分。1分前にチャイムが鳴り、10分経過すると壇上の照明が暗くなるため、10分で終了しなければならい状態となりますが、出場者のほとんどが、10分で上手くまとめられていました。また、説得力ある事業の説明と堂々としたプレゼンの姿に、事業への期待感が高まります。contest03_img_01質疑応答では、起業家審査員のアレックス株式会社 辻野社長による経営者視点での鋭い突っ込みが。それでも、どの出場者も躊躇なく回答する一方、新たな気づきを得ていたようです。毎回、専門分野が異なる審査員とのやり取りは、来場者にとっても非常に参考になったとの声をたくさんいただいております。contest03_img_017名すべてのプレゼンが終了し、いよいよ投票タイムに入ります。審査員は別室で、書類審査とプレゼン審査を加味して評価を行います。来場者は、事業サマリーを参考にプレゼンと展示コーナーで出場者と直接コミュニケーションを取ったりしながら、いいと思ったプランを2つ選び、投票を行います。contest03_img_01来場者投票の集計方法は、玉入れのカウント方式で、司会のカウントに合わせてボールを会場へ投げていきます。そして、得票数の多かった順に1位30点、2位20点、3位10点が審査員の評価結果に加算されます。すべての集計結果を出している間に、出場者一人づつから感想や事業にかける思いなどをお話し頂いた後、結果発表。上位3位までが受賞者として決定し、賞状と目録(3年間の目標達成型補助金の付与、2年間の事業サポート)授与を行いました。contest03_img_01今回受賞に至らなかった出場者も、ぜひリベンジしていただきたい起業家の方々です。これからの活躍を応援しております。

第3回ビジネスプランコンテスト受賞者・出場者

「おうちで看護」ナースママの笑顔でつなげる家族の想い

藤戸 達也(ふじと たつや)さん    グロービス経営学院大学院大学    

推薦機関:学校法人グロービス経営大学院

自宅で最期を迎えたい想いを持つ人は年々増加しています。しかし、在宅医療を支える訪問看護ステーションの慢性的な看護師不足により誰もがこれを叶えることは出来ていません。また、勤務時間の自由度の低さにより看護師として働けないナースママがいます。そこで、ナースママと訪問看護ステーションをつなげるITシステム「おうちで看護」により看護師自身の生活に合わせて働ける環境を創出し、在宅医療の普及拡大へ繋げます。

知識の地図で学ぶ社会人向けオンライン学習プラットフォーム「ShareWis」

辻川 友紀(つじかわ ともき)さん    株式会社シェアウィズ    代表取締役社長

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

変化の激しい現代、将来のために何かを学びたいと答える社会人は全体の8割にもの上ります。しかし、その中で実際に学習に取り組んでいるのは1割程度。多くは具体的な学習行動に取り組むことができていません。ShareWisは学習コンテンツがネットワーク状につながった“知識の地図”で学ぶ社会人向けの学習サービス。学びたいと思ったときに気軽に取り組めるオンライン学習と、本格的な学びをつなげるプラットフォームの構築を目指します。

医療機器小型脳波計を用いた睡眠評価および精神疾患診断システム

吉田 政樹(よしだ まさき)さん    スリープウェル株式会社    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

医療機器脳波計「スリープスコープ」を用いて計測した睡眠脳波を分析して、睡眠の質を正確・客観的に評価できる仕組みです。睡眠脳波を周波数解析し、成分特徴量から睡眠の質を数値化。入院精密検査と比して、そん色のない解析結果がすぐに得られます。また、睡眠時の特徴波形の出現頻度を数値化して、精神疾患を診断する方法も確立し、日米で特許を取得。世界中問診で行われている精神疾患診断を、日本発の技術で客観的診断方法(バイオマーカー)を確立します!

日本最大級、道の駅の情報サイト「みちグル」

  • アスクル賞
柴田 敬介(しばた けいすけ)さん    株式会社XS    代表取締役

推薦機関:フューチャーベンチャーキャピタル株式会社

私たち株式会社XSは全国1030の道の駅を網羅した情報サイト「みちグル」と道の駅限定のインターネットショッピングモール「みちグル市場」を運営しております。
道の駅は一般道路沿いにある休憩施設で、ご当地グルメを楽しめるレストランや野菜の直売所などが併設された施設で、最近ではテレビをはじめとしたメディアに取り上げられる事も増え、注目が集まっています。
ただ、一つだけ、問題があります。良い商品があるにもかかわらず、そこに行かなければ分からないものがたくさんあるという事です。私たちは、日本全国の良いものをもっと皆様に知っていただくお手伝いを出来ればと考えています。そしてそれが地域活性化の一助になる事を願い、事業に邁進しております!

留学キュレーション事業

今中 更(いまなか こう)さん    株式会社クラウドデザイン    代表取締役

推薦機関:株式会社 サンブリッジ グローバルベンチャーズ

発展途上国の留学斡旋業者と提携し、日本に留学することを希望する現地の学生に対して彼らの夢を叶えるための最適な留学プランとインフラ(学校・住居・通信・仕事)を提供することで彼らが成功的な留学生活を送れるように支援致します。インフラは外部の実績のある専門会社とアライアンスを構築することにより、留学生のニーズに合わせた安心安全の環境を提供することができます。

4つの価値から生み出す豊かで国際社会に対応した街づくり

鳴橋 良太(なるはし りょうた)さん    Four Dots Architects(フォー ドッツ アーキテクツ)    代表

推薦機関:梅ヶ枝中央会計株式会社

有害物質を含まない自然?天然素材を使い、将来の社会や環境などを損なわないような建築デザイン設計業務を行います。「健康」「デザイン」「環境」「つながり」の4つの視点で、戸建て住宅、リフォーム等の設計デザインからインテリアコーディネイト、現場での監理業務を一貫したサービスで提供し、更に英語を使って外国人を新たな顧客層とした事業展開を行います。

介護の現場で必要とされている新しい働き方

山本 昌幸(やまもと まさゆき)さん    株式会社グローライフ    代表取締役

推薦機関:東大阪商工会議所

これからの時代、ますます介護のニーズは高まります。しかし介護の現場で働く人の離職率は高く、人手は全く足りません。日本の高齢社会は深刻な問題です。この問題に対し、介護の現場で働く人に、イキイキとした働き方ができる現場作りを行います。そしてイキイキした現場は魅力的な職場となり、新たな人材も集まってきます。弊社は介護の現場で働く人を元気にすることで、将来の介護への不安を解消できるお手伝いができると考えています。

審査員

起業家審査員

辻野 晃一郎(つじの こういちろう)氏

アレックス株式会社 代表取締役社長兼CEO

http://www.alex-x.com/

1957年福岡県生まれ。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等のカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。また、2011年6月よりKLab株式会社社外取締役。2012年4月より早稲田大学商学学術院客員教授。6月よりAOI Pro.社外取締役。2013年10月よりIT総合戦略本部 規制制度改革分科会構成員。著書に、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(新潮社、2010年、新潮文庫、2013年)、『成功体験はいらない』(PHPビジネス新書、2014年)

審査員

大倉 清教(おおくら きよのり)氏

ケプラデザインスタジオ 代表取締役社長

http://www.kepla-design.com/

金沢美術工芸大学卒業後、コクヨ㈱にて主にオフィスデザインの企画・開発をおこない、約2,000社あまりのプロジェクトに関与。2001年に独立、ケプラデザインスタジオを設立。多くの仲間と協業して、空間デザインとプロダクトデザイン、情報デザインをトータルに提供する仕事をしている。
専門領域としては、スペースプラニング&デザインおよび運用計画、家具、情報機器などのプロダクトデザインの他、企業において各種事業化企画およびブランディング構築支援も行っている。

  • 「協業工房」Collaborative Work-Shop 代表
  • 知的オフィス環境推進協議会 特別会員
  • 独)中小企業基盤整備機構 地域活性化支援アドバイザー
  • 滋賀県中小企業応援センター事業 専門家
  • 奈良佐保短大 プロダクトデザイン非常勤講師

五島 洋(ごしま ひろし) 氏

飛翔法律事務所 弁護士

http://www.hisho-law.jp/index.html

1995年、同志社大学大学院在学中に司法試験に合格。2年間の司法修習を経て1998年に弁護士登録し、勤務弁護士を経由せず当初から共同代表者として飛翔法律事務所(現在の弁護士法人飛翔法律事務所)を経営、現在に至る。現在は、弁護士7名・事務職員6名の事務所。

専門分野は、企業法務が中心であり、特に多く取り扱っているのは、M&A・ベンチャー支援・人事労務・企業再生・債権管理及び債権回収・契約書のブラッシュアップ・IT法務・コンプライアンス・事業承継である。その他、相続・不動産法務・産官学連携等の分野も取り扱っている。

主な事務所内共著に「実践契約書チェックマニュアル」「ビジネス契約書式100例」「人事労務管理の108ポイント」(いずれも経済産業省の外郭団体である経済産業調査会)、「企業力UP優れたCSRの作り方」(日刊工業新聞社)がある。

橋本 豊嗣 (はしもと とよじ)氏

中小企業診断士 MBA

大阪府立大学大学院 経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了。
食品卸販売会社専務取締役歴任後、経営コンサルタントとして現在に至る。大手・中堅・中小企業の総合診断・調査・指導・研修など多数の実績があり、経営・マーケティング戦略構築、経営革新、創業・ベンチャー支援を専門とする。

  • (一社) 大阪中小企業診断士会 副理事長
  • 大阪府指定出資法人評価等審議会 委員
  • (独) 中小企業基盤整備機構 近畿本部 チーフアドバイザー
  • 大阪府立大学 非常勤講師
  • 元大阪府中小企業支援センター PM
  • 元大阪産業振興機構 理事

林 茂樹(はやし しげき)氏

大阪工業大学知的財産学部 学部長/教授 関西ベンチャー学会 会長

http://www.kansai-venture.org/

1978年一橋大学商学部卒業。同年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。
1992年ロンドン大学大学院政治経済学修士課程修了(ロンドンビジネススクールMSC)
2001年ハーバードビジネススクールAMP修了後、開銀と経団連、通産省で設立した政府系ベンチャーキャピタルである新規事業投資㈱(現DBJファンド)で取締役投資部長として、主にハイテクベンチャーの投資・育成業務に従事。
2005年大阪工業大学知的財産学部教授に就任。
2014年4月 知的財産学部長就任
専門分野はイノベーション&ベンチャーと経営戦略・知財戦略の研究および知的財産価値評価の研究。

  • 一般社団法人知財経営ネットワーク代表理事