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ビジネスプランコンテスト

 第11回実施スケジュール

日時 2019年1月22日(火)13:00~17:30 / 受付開始12:30~
申込締切 2019年1月18日(金)※当日受付も可能
場所 大阪イノベーションハブ(JR「大阪駅」より徒歩7分) 会場地図はこちら
定員 130名※先着順
内容 (出場者数によってスケジュールが異なります。)

  • 13:00開会
  • 13:20出場者によるプレゼンテーション審査 ※途中休憩あり
  • 15:50オーディエンス投票
  • 16:20過去受賞者によるトークセッション(株式会社Lean on Me 代表取締役 志村 駿介 氏 )
  • 16:55結果発表並びに審査員による講評
  • 18:00閉会
審査方法 審査員による書類審査とプレゼンテーション審査に加え、参加者による投票結果を加味して3名以内の受賞者を決定
サポーター賞 ビジネスプランコンテスト出場者には、ハンズオン支援の受賞の他、サポーターによるサポーター賞の提供もあります。サポーター賞はこちら

第11回ビジネスプランコンテスト開催レポート

今回は、地域需要創出部門の1部門で11名の出場者となりました。ビジコンを応援する特別協賛が3社、サポーター企業も10社となり、出場者11者による熱のこもったプレゼンテーションと来場者からの応援が繰り広げられました。

ビジネスプランコンテスト当日の午前中は、審査員は別室で書類審査を元に打合せ。出場者は会場にてリハーサルを行った後、事業PRコーナーの設置をしていきます。そこでは、自社のサービスを来場者の方々にアピールすべく、実際の使い勝手を体験して頂くための端末を用意したり、タブレットで動画を流すなど、どの出場者も、展示には力を入れて取り組んでいました。    

地域需要創出部門(大阪府内の地域における課題を独自の視点で的確に捉え、地域資源を活用し、地域経済への好循環・波及効果を生み出すビジネスプラン)11者のプレゼン審査からスタート。建設現場で発生する残土の処分をオンライン上で管理することができる、建設会社とダンプのマッチングプラットフォームサービスや、大阪市内の河川からベイエリアに続く航路を開発し、ラグジュアリーボートによる非日常的なクルーズを提供する事業など、大阪府下の地域資源を活用した地域需要創出部門にふさわしいプランが発表されました。  

 

今回の審査員は、飛翔法律事務所の弁護士である五島 洋様をはじめ、第5回受賞者である株式会社トライン代表取締役の長坂様、兵庫県佐用町を拠点にスタートアップ支援を行うコバコ株式会社代表取締役の谷口様などにお越し頂きました。質疑応答ではそれぞれのバックグラウンドを背景にした、経営目線での鋭い質問とアドバイスが飛び交い、事業を推進していく上でとてもためになるご意見を頂きました。

 

11者全てのプレゼン審査が終了すると、審査員は別室で書類審査結果とプレゼン審査の結果を合わせて審議を行います。その間、来場者は、出場者による事業PRコーナーにて直接商品やサービスの説明を聞いたり、交流を行い、それらの結果を踏まえて応援したい出場者を、1者投票していただきました。投票タイム後の結果がでるまでの間、第6回受賞者の株式会社Lean on Me 志村様にご登壇頂きました。志村様からは、創業に至る経緯や現在展開されているビジネスに関する詳細や、今後起業を考えている方に向けたアドバイスやメッセージなど、非常に有益なお話を伺うことができました。  

 

いよいよ結果発表。今回は地域需要創出部門にて3者が受賞となりました。また特別協賛として、近畿大阪銀行から特別大賞100万円を1名に、特別賞30万円を3名にご提供頂きました。中西金属工業株式会社と日本公認会計士協会近畿会からは特別賞30万円をそれぞれ1名にご提供頂きました。さらに民間企業10社からご提供頂いたサポーター賞については、受賞者だけではなく、出場者の中からも提供されました。  

出場者の益々のご活躍を期待しています。皆様の応援も宜しくお願いします。

第11回ビジネスプランコンテスト受賞者・出場者

建設会社とダンプのマッチング『DANPOO(ダンプー)』~ICT活用で残土処分を効率的に~

近畿大阪銀行 特別賞
サポーター賞:アマゾンデータサービスジャパン/フューチャーベンチャーキャピタル

杉本 雄作(スギモト ユウサク)さん    株式会社Bridge    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

建設現場で発生する土『残土』、その処分をオンライン上で管理できるようにした建設会社とダンプのプラットフォーム『DANPOO(ダンプー)』。
残土処分の見える化・効率化を進める。現場にダンプを最適配車する『DANPOO』では、オンライン決済機能や、帳票作成機能など様々な便利機能がある。
今後はIoT化された荷台積載量計を装備することで残土のトレーサビリティを明らかにし、環境に配慮した処分・安心な土の再利用をという新しい価値を生み出す。残土処分の分野でSDGs推進に貢献する。

SNSを使った1才から小学生向け家庭学習支援WEBサービス

近畿大阪銀行 特別賞
サポーター賞:中西金属工業/フューチャーベンチャーキャピタル

吉田 抽香里(ヨシダ ユカリ)さん    株式会社ぱんだの庭    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

塾でもない、通信添削でもない、ITツールを利用した、全く新しい1才から小学生向け家庭学習支援WEBサービス。伸長する教育ICT市場に、「子どもの学力向上を目標とする親子が参加するコミュニティ運営と学習支援プラットフォーム」を開発し、リリースする

水産施設に関する設計コンサルティング,関連施設の安全性評価サービス

近畿大阪銀行 特別賞
サポーター賞:梅ヶ枝中央会計/トライン

髙木 弘恵(タカギ ヒロエ)さん    エフネットダイナミクス株式会社    代表取締役

推薦機関:大阪商工会議所

世界的な水産物需要の高まりから、世界では1人当たりの水産消費量は過去半世紀で2倍になったが、日本漁業の生産量はピーク時の3割までに減っている。
当事業では、勘と経験により行われていた養殖施設などの設計を独自技術(NaLAシステム)を用いて最適なものにし、生産性を飛躍的に向上させる。 
日本の漁業の再生をかけて水産業にイノベーションを起こす。

ドライバー不足を解消する「ロジデリ」-関西発物流版Uberへ-

サポーター賞:梅ヶ枝中央会計/阪急阪神不動産/フューチャーベンチャーキャピタル

高田 隼渡(タカダ ハヤト)さん    株式会社プラットイン    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

『ロジデリ 』は運送業界の問題一つであるドライバー不足を、今まで十分な活用ができていなかった潜在労働力や、現在の働き方改革の流れで活用チャンスがある副業/隙間時間活用などに特化した『ドライバー求人』メディアを初期段階の展開として予定しています。
運送事業者を応援するため、サブスクリプション型の導入しやすいプランでサービス提供予定です。その後は『ドライバー求人』メディアだけで終わらない、さらなるサービス展開を予定しています。

水運事業 〜ラグジュアリーなボートによる非日常的なクルーズの提供〜

日本公認会計士協会近畿会 特別賞
サポーター賞:船場経済倶楽部/デロイトトーマツベンチャーサポート/フューチャーベンチャーキャピタル

山本 浩司(ヤマモト コウジ)さん    ダゼロ株式会社    代表取締役

推薦機関:大阪信用金庫

本町橋BASEを拠点にし、大阪市内中之島や道頓堀の河川からベイエリアに続く新航路を開発します。
1期目は既存の観光スポットへの遊覧と、道頓堀川を利用した完全予約のクルーズからスタートします。
最近「インスタ映え」という言葉をよく耳にしますが、このブライダルクルーズも写真のような純白の花を装飾したウッドボートで道頓堀を進めば、大阪の人々から祝福をいただき、一生忘れられないブライダルクルーズになるでしょう。
2期目以降は大阪市内とベイエリアを結ぶ定期航路の開発をします。
⑴本町橋BASE〜USJ ⑵大阪市内〜カジノ・万博 ⑶⑵を経て関西国際空港まで、マーケットの広がりとともに航路拡張をします。

主婦やシニアが足でアップデートする地域情報ビジネスマップ「macci」

近畿大阪銀行 特別大賞
サポーター賞:梅ヶ枝中央会計/船場経済倶楽部/阪急阪神不動産/フューチャーベンチャーキャピタル

藤本 茂夫(フジモト シゲオ)さん    株式会社Review    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

インターネットが普及した今でも、実際に街に出ないと得る事が出来ない街の情報を、主に主婦やシニアなどの方が実際に街を周り、常に情報をアップデートするビジネスマップ。2018年10月より、大阪と東京で約300名のスタッフが街中をくまなく周り、3ヶ月ごとに「空き地や駐車場などの不動産情報」や「店舗に貼り出されている求人貼り紙」などの情報を提供するサービスを開始しており、ここで得られた企業の声やノウハウを元にさらにサービスを発展させて行く。具体的には、実際に相談を受けている「新幹線が停車する駅周辺の駐車場情報」、「小売店のポップ情報」など、顧客企業の依頼を受けて特定の地域の特定の情報を集めて提供したり、オフィスビルのテナント情報を人が実際に回って集めてアップデートした情報を提供する仕組みなどを進めている。

企業と就職困難者をつなぐ、戦力化モデルを全国へ

中西金属工業株式会社 特別賞
サポーター賞:フューチャーベンチャーキャピタル

小笠原 恭子(オガサワラ ヤスコ)さん    株式会社グランディーユ    代表取締役

推薦機関:大阪信用金庫

企業の中で、就職困難者(ニートひきこもりの方々、精神障害者の方々)が即戦力となり、戦力化となる仕組みをプログラム化し全国へ広める。企業側には即戦力になる人材を提供でき、就職困難者を雇用に繋げる。

オリジナル草履「はなぞうり・和尚さんだる」の製造・卸し・販売

サポーター賞:船場経済倶楽部/フューチャーベンチャーキャピタル

米谷 まどか(ヨネタニ マドカ)さん    ヨネマル商事株式会社    代表取締役

推薦機関:池田商工会議所

昔ながらの鼻緒の履物を、今の生活スタイルに合わせて履いていただき、未来の足の健康につなげる事業。
新しい鼻緒の履物とコーディネイトを開発、提案する。

石窯ピザの移動販売(キッチンカー)で培ったノウハウを活用した、大阪府内の様々な地域「食」資源を使ったキッチンカーの開業及び運営サポート事業

薮下 利広(ヤブシタ トシヒロ)さん    一般社団法人キッチンカーマルシェ協会    代表理事

推薦機関:大阪府商工会連合会

地域でのキッチンカー開業希望者に、開業に必要な知識や技術、集客方法、キッチンカー製作等のサービスを提供するとともに、開業後の運営についても場所や販売ノウハウ等の提供を行う。また地域食材生産者の販路拡大事業として、生産者に対して、キッチンカーとマルシェという販売先を提供するとともに、生産者と共同で商品開発を行い、商品化を実現する。さらにキッチンカーの様々な商品やその食材を、買い物難民地域や地域活性のためにマルシェを必要とする地域へ提供するだけでなく、食育体験サービス(石窯ピザ作り体験や農作物収穫体験等)を提供する。

理想的な植物工場を探しだす「植物工場事業調査ツアー」

須貝 翼(スガイ ツバサ)さん    スパイスキューブ株式会社    代表取締役

推薦機関:日本政策金融公庫

農業を取り巻く環境は農業人口減少や高齢化などの問題を抱えており、地域野菜の生産量も年々減少しています。農業界を革新する手段として植物工場があり、魅力的な農業技術として評価されています。しかしながら高額投資が必要になることと事業実態が確認できないという参入障壁があります。お客様に植物工場の現地視察の機会、営農情報を提供し参入障壁を取り除くサービスです。

空き家活用事業

冨田 洋嗣(トミタ ヒロツグ)さん    空き家創生舎    代表

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

空き家で困った所有者から空き家を賃借し、当社がリフォーム、運営・管理を行い、入居者に地域最安賃料で転貸をする。入居者から受け取った賃料の一部を入居期間中、所有者へ支払うことで、所有者は家賃収入を得られる。

 審査員

※五十音順

五島 洋(ごしま ひろし) 氏

飛翔法律事務所 弁護士/一般社団法人関西IPOチャンスセンター 代表

http://www.hisho-law.jp/index.html

1995年、同志社大学大学院在学中に司法試験に合格。2年間の司法修習を経て1998年に弁護士登録し、勤務弁護士を経由せず当初から共同代表者として飛翔法律事務所(現在の弁護士法人飛翔法律事務所)を経営、現在に至る。現在は、弁護士8名・事務職員6名の事務所。 専門分野は、企業法務が中心であり、特に多く取り扱っているのは、M&A・ベンチャー支援・人事労務・企業再生・債権管理及び債権回収・契約書のブラッシュアップ・IT法務・コンプライアンス・事業承継である。その他、相続・不動産法務・産官学連携等の分野も取り扱っている。 主な事務所内共著に「実践契約書チェックマニュアル」「ビジネス契約書式100例」「人事労務管理の108ポイント」「キャンパスハラスメント対策ハンドブック」「M&Aコンパクトバイブル」(財団法人経済産業調査会)、「企業力UP優れたCSRの作り方」(日刊工業新聞社)がある。

下坂 清周(しもさか きよかね)氏

株式会社トライン 代表取締役

https://www.trein.jp/

1969年9月山口県下関市生まれ。 出版社、広告代理店勤務後に、1999年9月、大阪市内IT制作会社の役員に就任。 以後、銀行案件など各種WEBサイト大型プロジェクトのマネージャーを手掛ける。またeラーニングコンテンツも数百本作成するなど、15年にわたりIT業界の一線で働く。 2014年2月、株式会社トライン設立。代表取締役就任。 2015年、「TOMONIプロジェクト」などにおいて、「大阪起業家スタートアップ事業(第5回地域需要創出型部門)をはじめとする 行政主催のビジネスコンテストで各種入賞。 現在、「TOMONIプロジェクト」は第2ステージに移行し、各種非営利団体のITマッチングを軸にした、地域連携の事業モデルを確立している。

谷口 悠一(たにぐち ゆういち) 氏

コバコ株式会社 代表取締役/たにぐち税理士公認会計士事務所 代表

https://www.taniguchi-taxcpa.com/

地元役所、兵庫県立の天文台での勤務中に、地域の起業家支援を志し大学院へ進学。税理士法人を経て、有限責任監査法人トーマツ・デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社にて会計監査、株式上場支援、会計デューデリジェンス、事業計画策定支援、資金調達支援、組織戦略立案、PR戦略支援、採用戦略立案、VC対応、大企業連携、起業家メンター等の業務に従事。 2017年11月に、たにぐち税理士公認会計士事務所開業。兵庫県佐用町を拠点に地方でワクワクする仕事の創出の伴走支援を行いながら、自身もスタートアップの立上げを行っている。スタートアップとしての第一弾プロジェクト、合宿できるコワーキング「コバコWork&Camp」を2018年5月佐用町に開設した。 兵庫県佐用郡佐用町出身。コバコ株式会社代表取締役、税理士・公認会計士、バックオフィス構築支援家。

永井 俊二(ながい しゅんじ) 氏

株式会社大永コンサルティング 代表取締役

http://daiei-consulting.com/

1994年政府系金融機関入社。審査・営業担当、融資課長のほか、通算4年間大阪の創業支援専門部署での勤務に従事。 2016年4月に経営コンサルタントとして独立。小企業の創業・経営支援・資金繰り支援を専門とする。 中小企業診断士(経済産業大臣 平成2007年8月登録) 1級販売士(日本商工会議所 平成2008年3月登録) ・(一社)大阪府中小企業診断協会 理事

橋本 豊嗣(はしもと とよじ)氏

中小企業診断士 MBA
大阪府立大学大学院 経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了。 小機構の統括PM、大阪府中小企業支援センターPMに就任するなど、大手・中堅・中小企業の多数のコンサルティング実績があり、経営戦略、マーケティング、経営革新、創業・ベンチャー支援を専門とする。

  • 兵庫県立大学大学院 客員教授
  • (独) 中小機構 近畿本部 チーフアドバイザー
  • (一社) 大阪府中小企業診断協会 監事
  • (一社) 大阪中小企業診断士会 監事
  • 大阪府立大学 非常勤講師