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大阪の起業家

人と想いを繋ぐマルシェで地域の暮らしを豊かに!マルシェ出店者管理ツール

2025/11/17

株式会社FELLOW ALL-PRODUCTS 代表取締役

藤本 樹林タワン 氏

大学4年間、地域活性化の活動としてマルシェを企画・運営してきました。マルシェに出展する商品の多くは、その地域の伝統的な産業や農水産物を活用しています。そして、マルシェでは、作り手の想いや地域の魅力を対面でコミュニケーションを取りながら販売しているため、来場者は「明日からこの地域の商品を使ってみよう」という小さな変化を生み出します。これは、暮らしを豊かにする大きな力だと感じています。しかしその裏側では、運営するにあたっては出店者募集、連絡、当日の運営など、主催者には多くの手間と負担が発生しており、地域によっては継続が難しい現状があります。そこで、主催者が続けられる環境をつくるためのマルシェ出店者管理ツールを開発しました。出店者管理や連絡を一元化し、運営者・出店希望者・来場者がつながる場を支えます。また、出店者にとっては、レジ機能を使うことによって時間帯や天候による売り上げ変動データなど、次回の出店戦略が立てやすくなります。マルシェを続けやすくすることで、地域の魅力がより多くの人に届き、どの地域にあっても暮らしを楽しめる社会の実現をめざします!
HP:https://joyful-cucurucho-fellow.netlify.app/

起業家紹介

藤本 樹林タワン(フジモト ジュリンタワン) 株式会社FELLOW ALL-PRODUCTS  代表取締役

2025年、関西学院大学経済学部を卒業。大学生活6年間(うち2年間休学)は地元・大阪府堺市での地域活動に注力し、そこで培ったマルシェ企画運営を軸に「暮らしを、出会いで豊かにする。」を掲げて学生起業に踏み切る。地域に根ざした取り組みが評価され、南海電鉄の『沿線キーパーソン』にも選出された。

 

起業のきっかけ

大学時代、地域のマルシェを企画・運営する中で、表からは見えない大きな負担に直面しました。自主開催したマルシェでは、毎回多くの仲間が疲弊して離れていき、最後まで残るのは私を含めてわずか二人だけという状況が続きました。一方で、作り手と来場者の出会いが暮らしを豊かにし、地域に小さな前向きな変化を生む瞬間を数えきれないほど見てきました。価値ある場ほど“続けられない”という矛盾をなくしたい。作り手が輝き、主催者が無理なく運営を続けられる仕組みをつくるため、マルシェ運営を支える事業を立ち上げました。

起業までの道のり

学生起業として社会経験もネットワークもない中、私は地域でマルシェを一から立ち上げる挑戦を続けてきました。準備も運営も分からないまま走り始め、「まちづくりやマルシェは儲からない」と言われながらも、作り手と来場者がつながる瞬間の価値を信じて、辞めずに積み重ねてきました。最初は孤独でしたが、活動を続ける中で、同じように地域の未来を良くしたいと願う主催者や出店者、まちづくりの仲間に出会い、心強い同志が増えていきました。マルシェが生む小さな変化の力を信じ、仲間とともに地域へ価値を届け続けたい。その想いが、私を起業へと導きました。

今後の思い

暮らしは出会いによって広がり、小さな選択の積み重ねがその人らしさを形づくれていくと考えます。私は、マルシェを通して生まれる作り手と来場者の出会いが、暮らしに前向きな変化をもたらす瞬間を何度も目にしてきました。だからこそ、この価値ある出会いを“続けられる形”で社会に広げたいと考えています。今後は、作り手の魅力がより伝わり、主催者が無理なく運営でき、出店者と地域が自然につながる仕組みをつくりたい。ヒト・モノ・コトの出会いが循環し、誰もが自分らしい暮らしを楽しめる社会の実現に、これからも挑戦し続けます。

支援機関名