大阪の起業家
歩くだけで原疾患を早期スクリーニング!適切な治療に導く疾患診断支援機器
株式会社ayumo 代表取締役
桑田 佳幸 氏
当社の共同創業者の脊椎専門医である森口は、臨床現場で非専門医が歩行に違和感や困難がある患者の原疾患を適切に鑑別することが難しく、最適な治療を施せていないことに課題を感じていました。実際、医師へ個別調査した結果、9割が臨床での歩行困難者への原疾患特定に対する課題を認識していることが分かっています。歩行困難は、健康管理の負荷や生きがいの低下だけでなく、家族にも影響を及ぼす悩みが深刻化していきます。こうした課題を解決するべく、我々は「いつまでも自分の足で歩ける健康社会」を実現したい!との強い想いから、会社を立ち上げました。当社では、独自の深層学習モデルを活用した疾患診断支援が可能なプログラム医療機器を開発しており、患者がカメラの前を歩くだけで、非専門医でも専門医同等のスクリーニングができるようになります。早期発見を支援することで、患者の後遺症軽減だけでなく、医療費の削減にも貢献していきます!
- 起業家紹介
桑田 佳幸(くわだ よしゆき) 株式会社ayumo 代表取締役
大阪大学大学院工学研究科修了後、旭硝子株式会社にて製造・開発エンジニアとして従事。
その後、複数のコンサルティングファームにて、官公庁・自治体や民間企業に対する新規事業・新産業創出支援、経営改革支援等に多数関与。
2020年から大阪大学共創機構の研究員として、医工系の研究者の起業支援業務に携わる中で、共同創業者の森口医師らと出会い、株式会社ayumoを創業。
- 起業のきっかけ
これまで研究生、エンジニア、コンサルタントとして約20年ほど活動する中で、人々の困りごとを先端技術で解決できる事業を自ら創出したいと強く想うようになってきました。
そのような時に共同創業者となる森口医師らと出会い、臨床現場における課題をコンピュータビジョンを使って解決したいという強い想いに共感したことから、ayumoの創業を決めました。
- 今後の思い
世界的に高齢化が進行している中、歩行困難に悩む方々は、わが国だけでも約1千万人を超えています。
一方、その原因は多岐に渡っており、各領域の専門医でないと早期発見することが難しく、原疾患が確定するまで長い期間がかかる場合が多い状況です。我々、ayumoは、各専門医の“目”と同等レベルのAI医療機器やウェルネスサービスを開発し、原疾患を早期発見し、維持改善に繋げることで、多くの方々がいつまでも自分の足で歩ける社会の実現をめざしています。
- 支援機関名