大阪の起業家
地方の過疎化に歯止め!各地の観光施設をイマーシブアトラクション化する創造事業
プレイング株式会社 代表取締役
山本 知史 氏
旅行業と劇団のダブルキャリアから、日本全国の観光地を盛り上げたいとの思いで、新しい観光施設の集客イベント『エンタビ®』を立ち上げました。『エンタビ®』とは、演劇×旅を融合させたオリジナルコンテンツの創造事業です。きっかけは、添乗員として地方観光地が過疎化で衰退していく様子を目の当たりにしたことです。同時に、観光地に行って、見るだけの施設と買い物、地元の食事を楽しむという定番を、もっと面白くしたいと思ったことです。そこで、これまで培った脚本作り、衣装、役者、音響照明、広報などの創劇力を生かし、全国11万以上ある観光施設を舞台に、地元の歴史や伝説を題材にオリジナルストーリーを制作しイマーシブ(没入)アトラクション化します。参加者が没入できることで、地元の魅力が心に刻まれ、お土産や周遊ツアーなど地元経済波及させていきます。日本経済を盛り上げるのは「旅」です。
『エンタビ®』は地方観光地から日本を元気にしていきます!
- 起業家紹介
山本 知史(やまもと ちふみ) プレイング株式会社 代表取締役
1979年生まれ、長野県出身。
1999年 劇団プレイングを旗揚げ、20周年記念公演で1300人を動員。
2007年 父が創業したパインツーリストに参画、全国の団体旅行企画、累計300件以上の添乗を経験。
2020年4月 コロナ禍で旅行業と演劇の融合に着手、演出業プレイングを開業する。
観光施設や企業の周年事業、各種イベント等実績を積みつつ成長し、2024年には兵庫県立兵庫津ミュージアムで新作エンタビ®の開催が決定。
2023年3月 大阪産業局主催ビジコン大阪2022で史上初の市産経・同友会ダブル受賞。
2024年3月 公益財団法人コーナン財団ビジネスモデルコンテスト優秀賞。
2024年4月 LED関西10期ファイナリストでは20社のサポート賞を受賞。
他にはない独創的な発想と表現力で、日本をテーマパークのようなドラマチックな観光大国にする為、劇団員と共に地方の賑わい創出に邁進する。
- 起業のきっかけ
「劇団と旅行業ダブルキャリアは他にはない山本知史の魅力」
長年続けてきた劇団と旅行業が新型コロナウィルスの流行で大打撃を受け、崩壊を喫しました。自分のやって来た事は全て無駄だったのか?と落ち込む私に「劇団と旅行業ダブルキャリアは他にはない山本知史の魅力だ」と言ってくれたのは、新型コロナでも残ってくれた劇団員達でした。
旅行業をしている中で、数多くの地方観光地を訪れ、地方の少子高齢化、過疎化を目の当たりにして来ました。
このままでは国内旅行の「旅先」はどんどん無くなって行く、このままではいけないと強い危機感を抱いていました。
もし、賑わいを創出できるような今までにないコンテンツをつくることができたなら、地方観光地にもっと人が訪れる未来が実現し、危機回避につながるのではと思いました。
そこで思いついたのが、「演劇」と「旅行」の掛け合わせでした。コロナ禍の緊急事態宣言で休館する施設で実験を繰り返し「観光客参加型演劇観光案内 エンタビ®」が完成しました。
- 起業までの道のり
25年の劇団、そして17年の旅行業の中、常に念頭にあるのが「仲間と共に豊かに稼ぐ」でした。劇団では全く儲けにならず、旅行業は浮き沈みが激しく雇用が安定しませんでした。情熱を持って頑張ってくれる若手に、より安定した豊かな稼ぎをもたらす為に安定した商売を作りたいとずっと切望してきました。
それは自社だけでなく、地方観光地にいる若者も同じように感じます。
素晴らしいポテンシャルを持っているにも拘らず「東京へ行かねば役者にはなれない」「役者になっても食えない」と都会で貧困に陥る若手のために新しい仕事をつくりたいと思いました。
そこで、地域環境の新しいあり方と演劇を組み合わせた「観光客参加型演劇観光案内 エンタビ®」が生まれました。
これにより、地方で輝ける舞台を共に作り、豊かに稼げる観光大国「日本丸ごとテーマパーク」を創っていきたいと思っております。
- 今後の思い
「旅は経済を動かす」
旅行業でリーマンショック、東日本大震災、そして新型コロナを経験し、浮き沈みはあれど旅はこの国の経済の柱だと強く実感しています。また日本という世界の端っこにあるとても摩訶不思議な国は、諸外国にとってとても不思議で魅力的な観光地でもあります。
人口が激減していく日本で、各地方は観光地を中心にコンパクトにまとまり、より魅力的になり、旅行客が訪れたくなる場所に演出して参ります。
自身の劇団経験から得たストーリーブランディング能力を最大限生かし、旅行業という舞台で、日本に、世界にエンタビ®旋風を巻き起こす!と考えております。
今まだ道半ばではありますがコツコツとめざして参ります、どうぞよろしくお願いいたします。
- 支援機関名