HOME ⁄ 大阪の起業家 ⁄ 病院・介護施設間で患者の転院を効率化するクラウド型サービス 『Bedycle(ベディクル)』

大阪の起業家

病院・介護施設間で患者の転院を効率化するクラウド型サービス 『Bedycle(ベディクル)』

2021/07/30

株式会社介祉塾 代表取締役

砂 亮介氏

当社は病院・施設間で患者様の転院を効率的に行うクラウド型ITサービスを提供します。
日本の病院・施設は機能分化しており、患者様は症状の治癒状況に応じて、高度急性期・急性期・回復期・慢性期・介護老人保健施設・介護施設などへと順に転院する仕組みとなっています。ところがこの転院にあたって、病院・施設の担当者は電話で空き状況を確認しているため、担当者が不在であったり調整が必要であったりと、タイムラグが往々にして発生します。そのため入院期間が余計に伸び、病院にとっても利益率の低下に繋がっています。
当社は病院・施設間でベッドの利用状況を共有することで、患者様のタイムリーな転院を実現し、病院・施設の地域連携を加速させ、医療介護資源の有効活用に寄与します!

HP:https://kaishi.co.jp

起業家紹介

1977年生まれ
2000年、新潟大学法学部 卒業
ボランティアや海外放浪などを経て、
2007年に母が創業した株式会社123(在宅介護事業)に入社。ソーシャルワーカーとして高齢者や障がい者の支援に従事しました。
2017年、株式会社介祉塾(コンサルティング事業、ITサービス事業)設立、代表取締役就任
中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、社会福祉士

起業のきっかけ

私はソーシャルワーカーとして10年以上活動しました。
介護や医療業界に関わる中で、患者様に対して不必要なサービスを病院・施設などの都合で提供されているのを多く見てきました。少子高齢化が進むことで、年々診療報酬や介護報酬が削られていることや、競合他社が増えることで競争激化に陥っているため、何とか利益を確保しなければならないからです。
しかし、このまま社会保障費が増大すると医療・介護業界の持続性が確保されず、患者様にとっても好ましいことではありません。
私は限りある医療介護資源の有効活用のため何かできないかと思い、起業しました。

起業までの道のり

働きながら中小企業診断士や社会保険労務士、行政書士、社会福祉士の資格を取得しました。経営や福祉について体系的に学ぶことで、介護や医療業界の課題について考えることができました。
医療・介護サービスは、一人の患者様に対して様々な病院・施設、在宅介護事業所、自治体などが連携して提供されるものです。しかし、これらの連携が不十分なため、互いの強みが生かされず、非効率なサービスが提供されており、特にこの点について課題と感じました。
そこでDXによって解決できないかと考え、いくつかのプロトタイプを作り、自治体や事業者団体、病院・施設の責任者・担当者などにヒアリング調査を行いました。そして、これら情報をもとにニーズが強いと判断し、本事業の構想に至り起業しました。

今後の思い

当社は、持続可能な医療・介護業界にするために活動しています。
当社の『Bedycle』によって病院・施設がお互いの強みを生かして効率よくサービスを提供することで、病院・施設の収益性を高めます。また、患者様にとっては入院期間を不必要に伸ばすことなく早期に在宅復帰をめざします。さらに限りある医療介護資源の有効活用に寄与します。
当社は、社会、患者様、医療・介護業界にとって、三方よしのソリューションを提供することをミッションとしています!

支援機関名