HOME ⁄  ビジネスプランコンテスト出場者募集 ⁄  過去の実施レポート ⁄  第10回ビジネスプランコンテストレポート(2018年8月1日 )

ビジネスプランコンテスト

第10回実施スケジュール

第10回ビジネスプランコンテスト開催レポート

今回は、グローバル成長部門とAI/IoT関連ビジネス部門の2部門で11名の出場者となりました。ビジコンを応援する特別協賛が2社、サポーター企業も9社となり、記念すべき第10回はどんな起業家が登壇し、受賞するのか、期待が高まるビジコンとなりました。

ビジネスプランコンテスト当日の午前中は、審査員は別室で書類審査を元に打合せ。出場者は会場にてリハーサルを行った後、事業PRコーナーの設置をしていきます。そこでは、自社のサービスを来場者の方々にアピールすべく、実際の使い勝手を体験して頂くための端末を用意したり、タブレットで動画を流すなど、どの出場者も、展示には力を入れて取り組んでいました。    

 

まず最初に、グローバル成長部門(今後の市場として全国・海外を目指すなど、スケールを目指すビジネスプラン)9者のプレゼン審査からスタート。人気店舗で簡単に商品を販売することができる世界初の店舗シェアリングサービスや、高度シニア技術者による技術アドバイザー事業の他、何度でも着せ替え可能な定額制絵画レンタルサービスなど、グローバル成長部門にふさわしいプランが発表されました。  

 

続いてAI/IoT関連ビジネス部門(AI、IoT、RT、BDなど、先端技術を活用しイノベーションを起こすビジネスプラン)2者によるプレゼン審査がスタート。コンクリート構造物の亀裂をレーザーで検知する、レーザーによる内部探傷技術システムの開発および実用化事業や、オンライン観光情報と電子チケットにより外国人観光客と店舗の”困った”を解決する、多言語・異文化対応まちづくりのプラットフォームサービスなど、独自の技術とビシネスモデルを展開するプランが発表されました。

 

今回の審査員は、起業家審査員に、夢展望株式会社を創業し、現在取締役会長であり、一般社団法人日本スタートアップ支援協会の代表理事としても起業家支援をされている岡 隆宏様にご登壇頂きました。また、株式会社ゼロワンブースター 共同代表の合田様、Klab Venture Partners株式会社の長野様などにお越し頂き、事業立上げ時に見落としがちな視点について鋭い質問をもらうことで、今後のブラッシュアップに重要なヒントを頂く事ができました。  

 

11者全てのプレゼン審査が終了すると、審査員は別室で書類審査結果とプレゼン審査の結果を合わせて審議を行います。その間、来場者は、出場者による事業PRコーナーにて直接商品やサービスの説明を聞いたり、交流を行い、それらの結果を踏まえて応援したい出場者を、1者投票していただきました。投票タイム後の結果がでるまでの間、第7回受賞者のSSMotherホールディングス株式会社 上野様にご登壇頂きました。上野様の体験から、起業前後に準備しておいた方がいい事柄や考え方など、実践的で非常に参考になりました。  

 

 

いよいよ結果発表。今回はグローバル成長部門から4名、AI/IoT関連ビジネス部門から1名の合計5名が受賞となりました。また特別協賛として、近畿大阪銀行から特別大賞100万円を1名に、特別賞30万円を2名にご提供頂きました。中西金属工業株式会社からは特別賞30万円を1名にご提供頂きました。さらに民間企業9社からご提供頂いたサポーター賞については、受賞者だけではなく、出場者の中からも提供されました。  

出場者の益々のご活躍を期待しています。皆様の応援も宜しくお願いします。

第10回ビジネスプランコンテスト受賞者・出場者

高度シニア技術者による技術アドバイザー事業

サポーター賞:フューチャーベンチャーキャピタル賞

福井 秀幸(フクイ ヒデユキ)さん    株式会社英知継承    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

英知継承では主に40年以上の実務経験のあるハイスペックな技術者が300名強の体制で、あらゆるものづくり分野への技術支援を行っています。定年退職したシニア技術者の「高度な技術、豊富な経験・知見」、またそこから生み出される「アイデア」は、企業様の既存事業のみならず、新事業やイノベーションにも役立てることが可能です。ものづくり日本を支えてきたシニア技術者の「英知」を国内外へ高い価値で展開していきます。

Stand 3.0 -まちと働き⽅を変える新しい屋台

近畿大阪銀行 特別大賞

サポーター賞:船場経済倶楽部賞、DTVS賞、ヒューマンファースト賞

中⾕ タスク(ナカタニ タスク)さん    株式会社Replace    代表取締役

推薦機関:株式会社あきない総合研究所

『Stand 3.0 まちと働き方を変える新しい屋台』は屋台による起業副業と遊休地をマッチングさせ、まちのにぎわいと新しい食のユーザーエクスペリエンスを生み出す事業です。①デザイン性が高く低コストな屋台で起業を支援、②遊休地所有者と屋台事業者のマッチングサービス、③屋台営業で不可欠なセントラルキッチンの提供及びマッチングを行います。この“新しい屋台の仕組み”で、働き方改革、都市の空洞化といった社会課題を解決します。

誰でも実店舗をオープンできるサービス「SpaceEngine」

サポーター賞:AWS賞、船場経済倶楽部賞、中西金属工業賞

野⼝ 寛⼠(ノグチ カンジ)さん    株式会社スペースエンジン    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

SpaceEngineは、「家に居ながら、お店やテナントの空きスペースにショップ(店舗)をオープンできるサービス」です。スマホから、ショップをオープンしたい場所と期間を指定して、サービス内に登録されているお店やテナント、ショッピングセンターや駅、空港などの空きスペースに実店舗をオープンすることができます。

アートの⺠主化プロジェクト

近畿大阪銀行 特別賞

サポーター賞:AWS賞、フューチャーベンチャーキャピタル賞

藤本 翔(フジモト ショウ)さん    株式会社Casie    代表取締役

推薦機関:株式会社 近畿大阪銀行

あまりに敷居の高いアートの世界をもっとカジュアルに、誰もがライフスタイルに気軽にアートを取り込める世界を創る。「アートで世界中をカッコよく、世界中を面白くする」がミッションです。具体的には無名若手アーティストの作品を預かり、レンタルや販売へ繋ぐプロモーション代行を行なっています。

レーザーによる内部探傷技術システム開発および実業化

近畿大阪銀行 特別賞

サポーター賞:梅ヶ枝中央会計賞

上山 竜生(ウエヤマ タツオ)さん    株式会社レイソルテクノロジーズ    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

現状、トンネル等のコンクリート構造物の亀裂検査は、技術者のハンマーによる打音検査が標準です。技術者の熟練度に依存する上、高所作業では安全性の確保など課題があります。私たちは、「レーザーによる探傷技術」に着目し、大阪大学との共同研究をベースに技術の実証・開発を行っています。

教育関係者向け教材共有サイト「E commons」の開発・運用

サポーター賞:フューチャーベンチャーキャピタル賞

藪中 孝太朗(ヤブナカ コウタロウ)さん    合同会社IC    代表社員

推薦機関:日本政策金融公庫大阪創業支援センター

過酷な労働環境、多様化する教育ニーズ、著作権法への配慮という難しい状況の中で、各教員・講師が作成する自作教材(問題・資料・議題等)を、互いに改良し合うことができる共有地(知)の創出を試みます。日本全国で活躍する教育者の知恵を結集し、多様性のある豊富で良質な教材データベースを共に作り上げていくことで、家庭の資金力にかかわらず子どもたちが必要な教材にアクセスできる社会の実現を目指します。

「インテリア」×「整理収納」で感動空間を。

サポーター賞:DTVS Innovation By Woman賞、フューチャーベンチャーキャピタル賞、ヒューマンファースト賞

金城 貞美(キンジョウ サダミ)さん    株式会社ベイルインテリア    代表取締役

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

簡単な模様替えからトータルコーディネート、片付けが苦手なクライアントの自宅に出向き整理収納のコンサルや実作業を行っています。法人向けサービスでは、5S指導で現場効率を改善するセミナーやモデルルーム・リフォーム・リノベーション等、幅広く手掛けており、企画からプランづくり、工事施工、インテリア商品の仕入、納品、整理収納作業までワンストップまで展開しています。

製造業向け作業継承支援アプリの提供

サポーター賞:フューチャーベンチャーキャピタル賞

長坂 健嗣(ナガサカ ケンジ)    FAst support    代表

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

工場などの作業現場では日々起こるトラブルに対して対処法を考案したり動作改善が日々行われています。しかしその作業内容はその本人だけがその知識を持っていることが多く、作業者が変わると途端に生産効率や品質が低下してしまいます。そういった作業内容、トラブル対処法を記録、共有できる手段として作業支援アプリ『FAst support』を考案しました。これにより製造現場で起こる長時間労働、品質問題解決の助けとなればと考えています。

女性がイキイキ働き、社員が元気に!企業が元気になる!!女性専用作業服

中西金属工業株式会社 特別賞

サポーター賞:フューチャーベンチャーキャピタル賞

東谷 麗子(トウコク レイコ)さん    株式会社三天被服    代表取締役

推薦機関:大阪信用金庫

作業服の販売をしている中で、お客様の声から女性専用作業服の必要性を感じ、現場で働く女性にヒアリングを行い、今までにない女性のための作業服を開発しました。多くの経営者から女性の雇用を望む声を聞きます。労働人口の減少という問題もありますが、女性を活用することでの「有効性」を感じられているからです。女性のための作業服を切り口にして、イキイキと働く女性をどんどん増やしていきます!

文化芸術を守るためにも、活かし、誰もが、いつでも、どこからでもアートを楽しめる世界へ

サポーター賞:船場経済倶楽部賞

鈴木 大輔(スズキ ダイスケ)さん    株式会社アートローグ    代表取締役CEO

推薦機関:デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社

「文化芸術を守るためにも、活かし、誰もが、いつでも、どこからでもアートを楽しめる世界へ」をビジョンに、アート × サムシング をテーマにしたWEBアートメディアARTLOGUEの運営を中心に情報発信とサムシングな企業とのコラボレーションを行います。また、文化施設等をユニークベニューとして活用し価値想像します。日本での仕組みを確立し、アートの越境性を生かしてアジア、世界へと展開していきます。

多言語対応地域プラットフォーム【 Fun Local Hub 】

サポーター賞:梅ヶ枝中央会計賞、船場経済倶楽部賞

西尾 幸紘(ニシオ ユキヒロ)さん    株式会社Touch Japan    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

日本に来る外国人が言葉や文化の違いによって不便を感じている状況があり、その一方で飲食などサービス業の現場で「外国人対応できない」という声が高まっている状況もあります。外国人急増による影響で需要と供給のミスマッチが起き、悪循環が生まれている。この問題を解決するために私達は、電子チケットの販売を中心とした仕組みづくりによって地域の活性化と、ゆとりある外国人対応・異文化対応の社会を実現します。

起業家審査員

岡 隆宏(おか たかひろ)氏

一般社団法人 日本スタートアップ支援協会 代表理事

https://www.yumeplanning.jp/

1961年  大阪府池田市生まれ。 1985年  関西学院大学商学部卒業 1998年に夢展望株式会社を創業 学生時代から手がけた事業はレンタルレコード&ビデオ事業、中古レコード&ファミコン事業、フランチャイズ事業、玩具雑貨卸事業、家庭用ゲーム代理店事業、ライセンス事業、玩具製造業、コスメ事業、ダイエット食品事業、ネットオークション事業などがある。これらの数多くの事業転換を経験したのち、低単価の若い女性向けファッションに特化したネット通販事業を開始。 2013年に東証マザーズに株式上場。 2015年にライザップグループと資本業務提携 2016年7月に一般社団法人日本スタートアップ支援協会を設立しIPOやM&Aを目標とした起業家に特化した支援を開始。 2016年8月経済産業省近畿経済産業局女性起業家応援プロジェクトのサポーターに就任 2016年9月大阪市シードアクセラレーションプログラムOSAPのメンターに就任 2016年9月SMBCと日本総合研究所が企画運営の未来2017 アドバイザリーに就任 2017年7月大阪府ベンチャー企業成長プロジェクトBooming!のメンター就任 その他主な役職

  • 協同組合関西ファッション連合理事

審査員

※五十音順

合田 ジョージ(ごうだ じょーじ) 氏

株式会社ゼロワンブースター 共同代表/MBA・理工学修士

https://01booster.co.jp/

東芝の重電系研究所にて設計、国際アライアンスや海外製造によるデザイン家電の商品企画。 村田製作所にて、北米およびMotorolaの通信デバイス技術営業所後、通信分野の全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社のマーケティングや海外展開を指揮し、KDDIグループによる買収後にはM&Aの調整、グループ子会社の海外戦略部部長として活躍。 現在は01 Boosterにて事業創造アクセラレーターとして日本をはじめアジアにてビジネス展開中。

五島 洋(ごしま ひろし) 氏

飛翔法律事務所 弁護士/一般社団法人関西IPOチャンスセンター 代表

http://www.hisho-law.jp/index.html

1995年、同志社大学大学院在学中に司法試験に合格。2年間の司法修習を経て1998年に弁護士登録し、勤務弁護士を経由せず当初から共同代表者として飛翔法律事務所(現在の弁護士法人飛翔法律事務所)を経営、現在に至る。現在は、弁護士8名・事務職員6名の事務所。 専門分野は、企業法務が中心であり、特に多く取り扱っているのは、M&A・ベンチャー支援・人事労務・企業再生・債権管理及び債権回収・契約書のブラッシュアップ・IT法務・コンプライアンス・事業承継である。その他、相続・不動産法務・産官学連携等の分野も取り扱っている。 主な事務所内共著に「実践契約書チェックマニュアル」「ビジネス契約書式100例」「人事労務管理の108ポイント」「キャンパスハラスメント対策ハンドブック」「M&Aコンパクトバイブル」(財団法人経済産業調査会)、「企業力UP優れたCSRの作り方」(日刊工業新聞社)がある。

長野 泰和(ながの ひろかず) 氏

KLab Venture Partners 株式会社 代表取締役社長
KLab株式会社入社後、BtoBソリューション営業を経て、社長室にて新規事業開発のグループリーダーに就任。その後、2011年12月に設立したKLab Venturesの立ち上げに携わり、取締役に就任。2012年4月に同社の代表取締役社長に就任。18社のベンチャーへの投資を実行する。 2015年10月にはシードに特化したベンチャーキャピタルであるKLab Venture Partners 株式会社を設立、同社代表取締役社長に就任。

橋本 豊嗣(はしもと とよじ)氏

中小企業診断士 MBA
大阪府立大学大学院 経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了。 小機構の統括PM、大阪府中小企業支援センターPMに就任するなど、大手・中堅・中小企業の多数のコンサルティング実績があり、経営戦略、マーケティング、経営革新、創業・ベンチャー支援を専門とする。

  • 兵庫県立大学大学院 客員教授
  • (独) 中小機構 近畿本部 チーフアドバイザー
  • (一社) 大阪府中小企業診断協会 監事
  • (一社) 大阪中小企業診断士会 監事
  • 大阪府立大学 非常勤講師